法要に招かれたときや親族を訪ねるときには、お供え物を用意することが一般的です。
しかし、「何をお供えすればよいのか」「どのように包めばよいのか」迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、どのようなものがお供えに適しているのか、ふさわしくない物品やお供え物を渡す際のマナーについて解説します。法事やお参りの際に参考にしてみてください。
お供え物の基本
宗派ごとに異なるものの、一般的に仏教の供物の基本は 「香」「花」「灯明」「水」「飲食」の5つです。
これらを総称して「五供(ごくう/ごく)」と呼び、お盆やお彼岸にはこの五供をご先祖に供えます。
また、法事や法要で渡すお供え物は、お菓子や線香、花などの「消える物」が一般的です。一家族で5,000円~10,000円が相場です。
お供え物にふさわしくない品物
お供え物としてふさわしくない食べ物には、「五辛」と分類されるものがあります。香りの強いものや辛いものです。
次に挙げるものが五辛とされますが、宗派や寺院によって若干異なります。
- ネギ
- ニラ
- ニンニク
- ハジカミ(生姜、山椒)
また、肉や魚はお供え物としてはふさわしくありません。殺生が禁じられている仏教において「生き物を殺して食べる」ということは、好ましくないとされています。
さらに、生ものはすぐに腐ってしまうため、お供え物には適しません。
お供え物を贈る際のマナー
贈答用のお供え物を用意する際には、渡す際のマナーも確認しておきましょう。ここでは、お供え物に使う包装紙とお供え物を渡すときのマナーについて解説します。
無地の包装紙を使用する
お供え物を用意する際には、のしがなく、無地の包装紙を使用するのがマナーです。のし紙は、のしが印刷されたもので、お祝いの品物を包むのに使われるため、供養には適していません。無地の包装紙を選ぶのが一般的です。
挨拶と同時に手渡す
お供え物を渡すタイミングは、主催者に挨拶するときがベストです。法要に招かれた場合は、会場の入り口や親族控室で主催者に挨拶するときに渡します。
自宅で法要をする場合や葬儀に参列する場合は、玄関先で挨拶したときに渡すのが一般的です。遺影に挨拶をしてから渡すのであれば、仏壇に線香をたいて少し待ってから渡すとよいでしょう。
供養に関するご相談はとこしえまで
お供え物をはじめとして、供養に関することは不慣れなことが多く、疑問や不安を持っている方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、ご遺骨サポート「とこしえ」にご相談ください。経験豊富なスタッフが適切なアドバイスやサポートを提供し、安心して供養を行えるようお手伝いいたします。
供養のことでご不明な点がございましたら、お気軽にとこしえまでお問い合わせください。