さまざまな家庭の事情によりご遺骨を粉骨しなければならなくなった際、「どのようにして粉骨をすればいいのか困っている」「粉骨機を使用して粉骨したい」という方も多いのではないでしょうか。
粉骨機は、粉骨を行うために必要な機会・道具です。これからご自身で粉骨をされるのであれば、その知識も深めておく必要があります。ここでは、粉骨機が持つ役割と作業工程をご説明します。
粉骨機とは
粉骨機とは、ご遺骨を粉末状に粉骨できる機械のことを指します。ご遺骨を粉骨することのできる機械の種類には、石や乾燥野菜、生薬などを粉末にできる粉砕機があります。こちらはサイズも小さく、個人でレンタルが可能です。
また、粉骨だけに特化した専用の大きな機械もあります。専用の粉骨機は主に、粉骨事業者が使用している機械です。
粉骨の作業工程
実際にどのように粉骨が行われるのか、その作業工程を解説します。
また、ここでの解説はあくまで一例です。ご自身で粉骨を行う際は、工程で説明している作業が行えない場合がありますのでご注意ください。
1.ご遺骨を乾燥させる
ご遺骨に湿気が含まれているとカビが発生する恐れがあります。そのため、お墓に収められていたご遺骨などはまずご遺骨の乾燥を行います。
2.手作業で混入物を除去する
ご遺骨が完全に乾燥したら付着物や異物の確認を行います。ご遺骨をバットの上に広げ、ご遺骨に関係のないネジや装飾品、医療器具類などは取り除きます。
3.乳鉢で大まかな粉骨
粉骨機でご遺骨を粉骨する前に乳鉢でご遺骨をある程度小さくします。
4.粉骨機で粉骨する
ご遺骨を粉骨機に入れ、2mm以下のきめ細かなパウダー状に粉骨を行います。
5.パッケージ
粉骨したご遺骨を供養の方法に合わせてパッケージングします。
粉骨機を使用してさまざまな供養方法を選ぶ
ご遺骨を粉骨する理由には、大まかに以下のようなものがあります。
- 散骨用
- 手元供養用(装飾品・アクセサリー)
- 納骨堂用
- 分骨用
ご遺骨を粉骨させる理由は、実にさまざまです。ライフスタイルの変化によってお墓を持つことが当たり前ではない時代も到来しています。
これから先、お墓を持たない選択肢をされるようでしたら、新しい供養方法を視野に入れておきましょう。きめ細かなパウダー状に粉骨をすることで、さまざまな供養方法の選択が可能です。
粉骨時に注意すること
粉骨の際、一番注意したいのは「ご遺骨が乾燥しているか」確認することです。ご遺骨は水分を含みやすいために、すぐに湿り気を帯びてしまうことがあります。湿気ってしまうとカビが発生することがあるので、十分に気をつけなければなりません。
そのため、もし自分で粉骨を行うのであれば、粉骨前には完全にご遺骨を乾燥させてから粉骨作業に移るようにしましょう。粉骨後も湿気を帯びないように乾燥した場所で保管するようにします。
粉骨によって広がる供養の可能性
粉骨をすることで、ご遺骨の供養方法が広がります。散骨や樹木葬、手元供養、分骨など、さまざまな供養の方法が可能です。
しかし、粉骨は自分で行うには大変な作業です。作業を終えるためには丸々2日間かかるといいます。体力仕事であるだけでなく、精神的にも楽な作業ではありません。自分で粉骨作業をすることに抵抗があるときには、粉骨代理業者に依頼することをおすすめします。
とこしえでは、ご遺骨の粉骨から供養までお客様の要望にそえるよう真心を込めて、さまざまなサービスを行っています。粉骨のことでお悩みの方は、ぜひとこしえまでお気軽にご相談ください。