近年、ライフスタイルや価値観の変化により、手元供養を選ぶ方が増えています。自宅にご遺骨を安置することで、いつでも故人様を身近に感じられます。
手元供養での飾り方にはいくつかの種類があり、自分に合ったものを選べるのがメリットです。
この記事では、手元供養の種類や飾り方、注意点について解説します。
手元供養の種類
手元供養には、全骨安置と分骨安置の二つの種類があります。全てのご遺骨を自宅で管理することを全骨安置といい、ご遺骨の一部を手元に置くことを分骨安置といいます。
全骨安置は火葬場でご遺骨を納めた骨壺をそのまま自宅に安置する、または細かなパウダー状に粉骨したあとに小さなサイズの骨壺といった入れ物に納めて保管をする方法です。
分骨安置は、永代供養や散骨、分骨をしたあとのご遺骨の一部を手元供養として自宅で保管します。
手元供養品の飾り方と種類
手元供養品の飾り方には、こうしなければならないという決まりはありません。個々の生活に適した供養方法で、自由に故人様を供養できます。
手元供養品にご遺骨を入れる際には、ご遺骨を粉末状に粉骨します。そうすることで、ご遺骨の容量を大幅に減らすことができ、さまざまなデザインや素材の手元供養品から選べます。
以下では、よく利用されている手元供養品を5つご紹介します。
1.ミニ骨壺
さまざまな手元供養品のなかでも利用しやすいのがミニ骨壺です。素材や形、デザイン性のバリエーションが多く、自室やリビングに置いてもインテリアに馴染みます。
また、小さくて軽量なため、持ち運びにも便利です。旅行にも持っていけるので、大切な故人様のご遺骨をいつでもどこでも身近に感じられるのが大きな魅力です。
2.家具調仏壇
仏間がある家も随分と減った最近では、伝統的な大きい仏壇を置くスペースがない場合が増えています。
家具調の仏壇は和モダンなデザインや洋風なデザインなどのインテリアに馴染むものが多く、お部屋に合った雰囲気の仏壇を選べます。
3.ミニ仏壇
ミニ仏壇は、小さな骨壺や位牌を置くことのできるコンパクトな仏壇です。ステージタイプやボックスタイプがあります。
家具調仏壇よりも小さなサイズ感で、簡単に設置できることが多いです。デザインも豊富なため、置く場所を選びません。
4.オブジェ
フォトスタンドやぬいぐるみ、お地蔵様のような置物などの中にご遺骨を納めて供養することもできます。一見してご遺骨が入っているとは分からない見た目なので、日常生活に自然と溶け込むのが大きな特徴です。多種多様な種類があり、どのような雰囲気のお部屋にも合わせられます。
5.アクセサリー
粉骨したご遺骨の一部をネックレスやブレスレット、または指輪などに入れ、いつも身につけられるのがアクセサリータイプです。
いつも近くで故人を感じていたいと考えている人にぴったりの供養方法です。
自宅でご遺骨を保管するときの注意点
自宅でのご遺骨の保管には、注意すべき点があります。手元供養を問題なく行えるように以下のことに気をつけてみてください。
骨壺のカビに注意が必要
ご遺骨は水分を含みやすく、骨壺の中でカビが発生してしまう場合があります。特に粉骨を行っていないご遺骨を入れた骨壺は密封できず、カビが生える可能性が高くなります。
高温多湿な場所は避けて、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選ぶことが大切です。
紛失の可能性がある
ネックレスやブレスレットなどのアクセサリータイプの手元供養品は、ふとしたことで失くしてしまう可能性があります。
また、自宅で保管をしていても、天災や火災などで紛失してしまうことがあるかもしれません。
手元供養をする際には、このような危険性があることを承知しておく必要があります。
手元供養のための粉骨サービス
多くの手元供養の方法は、ご遺骨を粉状にする粉骨を行うことで初めてできます。粉骨をしたあとに真空状態にすることで、ご遺骨にカビを生やさず正常な状態で保管できます。
粉骨は自分で行うことも可能ですが、均一に粉骨をするためには技術が必要です。また、作業そのものは精神的な負担も非常に大きいため、専門業者に依頼するのが一般的です。
とこしえでは、ご遺骨を粉骨するサービスのほか、さまざまな供養方法のお手伝いを行っております。
とこしえの手元供養品
今回は、さまざまな手元供養の方法について解説しました。大切な故人様を身近に感じることができる手元供養は、多くの方々にとって心の支えとなる供養方法です。
とこしえでは、いろいろなシーンに合う豊富な種類の手元供養品を取りそろえております。素材やデザインにこだわったミニ骨壺や持ち運びのできるフォトフレーム、スタイリッシュなペンダントなどをそろえています。
手元供養で気になることがあれば、お気軽にとこしえまでご相談ください。