お墓や仏壇に祈りをささげたりすることで、先祖が成仏できるという考え方があります。
先祖供養はそのような宗教的な考えに基づいた儀式と捉えがちです。
節目となる年忌法要を行う際は儀式的な部分もありますが、本来先祖供養とは身近なもので、毎日の生活のなかで仏壇に手を合わせたり、お墓参りに行ったりすることが大切な行いです。
先祖供養を通じて、先祖から受け継いだ命に感謝し、自分の命を大切と思えば、他人の命をも大切にしようという気持ちにつながっていきます。
正しい先祖供養の方法
仏壇には先祖の位牌を祀り、毎日仏飯や水を供え、線香をあげて手を合わせます。
仏壇はこまめにホコリを払い、常にきれいにしておきましょう。
生前好きだった食べ物を供えたり、季節を感じる果物やお菓子などを供えたりすることでも、先祖を大切にする気持ちが伝わります。
お墓参りは一般的にお盆、お彼岸に行くことが多いですが、年末や年始のあいさつとして行く方もいます。
また、近くに住んでいてお墓参りが毎日の生活に溶けこんでいる方も多くいます。お墓参りの際には、周囲をきれいに掃除し、花や線香を手向けてお参りします。
年忌法要は、一周忌から三十三回忌までが一区切りになっています。
なかでも初七日、四十九日、一周忌、三十三回忌は特に大切です。年忌法要については僧侶に相談し、日取りが決まったら親族に連絡します。
先祖供養の意味
先祖供養を行うと得を積むことになるので、運気が上がるといわれています。
気を付けることは、先祖に悩みを相談したり、何とかしてくれとすがったりしてはならないということです。
先祖に心配をかけると成仏の妨げになると考えられているからです。先祖供養はあくまで尊敬と感謝の思いを伝えましょう。
それが得を積むことになり、いずれ自分に返ってくるといわれています。
幸運に恵まれたということはなくても、お墓参りをすると気持ちが軽くなり、前向きになれたという経験をした人は多いのではないでしょうか。
先祖供養をしないとどうなる?
身の回りで不幸が続くと、先祖の祟りという人もいます。
これは先祖がいまだ苦しみから解放されていないことを訴えているのだと考え、安らかに成仏してもらえるように供養してあげたほうがよいでしょう。
先祖供養をしなかったからといって、ただちに不幸に見舞われるというものではありませんが、今ここに自分が生きているのは先祖がいたからであり、恩恵は受けているので、感謝の気持ちは持っていたいものです。
「見守ってくださってありがとうございます」と手を合わせるだけでも先祖供養です。
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