ご遺骨の粉骨は、より自由な供養の形を実現できると注目が高まっています。従来のようにお墓に納骨する以外にも散骨や手元供養など、さまざまな供養方法を選べるようになります。
しかし、これまで粉骨をしたことがない方は「粉骨は自分でできるのだろうか」「どのくらい時間がかかるのだろう」と分からないこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、ご遺骨を粉骨する際の流れや時間について解説します。
自分で粉骨する場合にかかる時間
ご遺骨の粉骨は、道具を準備すれば自分でもできます。乳鉢や乳棒、ハンマーを用いて粉骨を行います。
全て手作業で行った場合の時間目安は、以下のとおりです。
ご遺骨の大きさ | かかる時間の目安 |
2~3寸程度の骨壺に収まるご遺骨 | 1~2時間程度 |
4~5寸程度の骨壺に収まるご遺骨 | 3~5時間程度 |
6寸程度以上の骨壺に収まるご遺骨 | 8時間程度 |
人骨は古いものほど柔らかく、男性よりも女性のほうが柔らかいことが特徴です。また、動物の骨は人間の骨より硬いため、粉骨には時間がかかる場合もあります。
実際に自分でご遺骨を粉骨する際の手順は、以下のとおりです。
- ご遺骨以外の混入物を除去する
- ご遺骨を乾燥させる
- 道具を使ってご遺骨を砕く
ご遺骨は、水分が含まれているときれいに粉骨できません。天日干しをするか、耐熱袋にご遺骨を入れてドライヤーで乾燥させる工程が必要です。
業者に依頼した際にかかる時間
粉骨を専門業者に依頼した場合、ご遺骨を預けてから通常一週間程度の時間がかかります。
なお、ご遺骨を預けて返却を待つ場合やご遺族が粉骨に立ち会う場合もあります。立ち会いをする場合は、基本的に予約が必要です。
実際に専門業者に粉骨を依頼した際の流れは、以下のとおりです。
- ご遺骨を預ける
- ご遺骨の混入物を除去する
- ご遺骨の洗浄と乾燥をする
- 専用機器で粉骨する
- 容器にご遺骨を封入し、遺族に返却される
粉骨後の供養方法
粉骨することで供養方法の選択肢が広がります。ここでは、主な供養方法を紹介します。
散骨
散骨は、故人様のご遺骨を海や山など自然の中に撒く供養方法です。故人様と自然が一体化するというイメージがあり、「死後は自然に還りたい」と願う方に選ばれています。
どこに散骨する場合でも、必ず粉骨を行わなければなりません。元の骨の形が分かる状態で散骨すると死体遺棄罪に問われる可能性があります。
手元供養
手元供養とは、ご遺骨を自宅で供養する方法です。散骨とは異なり、必ずしもご遺骨を粉骨しなければならないわけではありません。しかし、粉骨することでご遺骨の体積が小さくなり、省スペースで供養できます。
また、粉骨したご遺骨の一部をペンダントトップやお守りに入れて持ち歩くのも手元供養の一種です。外出先でも故人様の存在を感じたい方に選ばれています。
とこしえの粉骨サービス
粉骨は、自分で行うこともできますが、親しい方のご遺骨を粉砕する作業は精神的につらいものです。そのため、専門業者に依頼するのが安心です。
ご遺骨サポートとこしえでは、大切な故人様のご遺骨をお預かりし、ご遺族様の想いに寄り添った粉骨サービスを提供しています。
経験豊富なスタッフが手作業と専用の機械で丁寧に粉骨を行います。各工程を写真に収めた粉骨証明書も発行しているので、安心してお任せください。
ほかにも、供養に関するご相談も承っています。気になることがありましたら、お気軽にとこしえまでご相談ください。