ご遺骨を粉骨する作業は自分でもできますが、体力的に大変な作業で、精神的ダメージも大きいため、代行業者に依頼するのが一般的です。
粉骨業者のなかには、実店舗や専門の作業場を持たない環境で作業を行っている業者もいるので注意が必要です。
そのような業者は機械を洗浄せずに作業を行っている可能性もあり、他人のご遺骨と混ざってしまうということも十分考えられます。
大切なご遺骨を預けることになるので、業者選びは慎重にしなければなりません。
ここでは粉骨業者の選び方について解説します。併せて粉骨した後の供養方法についても紹介していきます。
ご遺骨を粉骨する方法は2種類
ご遺骨を粉骨するには、機械で行う方法と手作業で行う方法の2種類があります。それぞれに一長一短があり、一概にどちらがいいというものでもありません。
乳鉢と乳棒を使用して丁寧にご遺骨を砕く手作業粉骨は、手間と時間がかかる分、料金は割高です。また、仕上がりは機械に比べて粒が粗いです。
機械の粉骨は回転刃を使うため、抵抗があるという方もいますが、ご遺骨は30分程度で細かく均一なパウダー状に仕上がり、価格も抑えられます。
実際には90%以上の粉骨業者は機械を使用しています。最初は手作業で大まかな粉骨を行い、機械で仕上げるというように、手作業と機械を組み合わせて作業している業者も多いです。
粉骨の代行業者の選び方
粉骨の代行業者を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
作業の立ち合いができるか
作業の立ち合いができるかどうかを確認しておくことが大切です。
立ち合いを受け付けていない、もしくは高額な追加料金を提示する場合は、どのような場所や方法、機材で粉骨を行っているかを知られたくない可能性があります。
料金が明確か
料金が明確に表示されていることも確認する必要があります。
粉骨料金が安いと思っても、その代わりに高価な数珠やアクセサリーを売りつけられ、実際には2倍や3倍の料金がかかるケースもあります。
電話やメールで相談に乗ってくれるか
粉骨はまだ知られていない部分も多く、疑問や不安があるのが当然です。そのようなとき、電話やメールで相談を受けている業者はおすすめできます。
特に電話では、スタッフの人柄や誠実さがよくわかります。親身になって、丁寧な対応をしてくれるかどうかも重要な判断材料です。
粉骨するメリット
粉骨するメリットは、ご遺骨の容積が小さくなるため、小さな骨壺やアクセサリーなどの手元供養品への封入が可能になることです。
手元供養品はデザインも豊富でリビングに置いても違和感がなく、来客時に人目が気になるということもありません。コンパクトなサイズ感のため、持ち運ぶことも可能です。
納骨用の骨壺のまま自宅保管をすると、湿気を吸ってご遺骨にカビが生えてしまうことがあります。粉骨をして密閉性の高い真空パックに納めればその心配もありません。
「すぐに供養方法を決められない」という場合にも安心して保管していただけます。
粉骨後の供養方法
お墓へ埋葬する以外の供養を考えたとき、粉骨が必要になることが多くあります。「死後は自然に還りたい」という故人様の願いで行われることの多い散骨には粉骨が必須です。
また、お墓の継承者がいないという理由で合同墓や納骨堂へ納骨する場合にも、スペースの問題から粉骨が条件とされている場合があります。
粉骨することで、複数の供養方法を選べます。ご遺骨のすべてを散骨や納骨してしまうと、「手を合わせて故人をしのぶことができなくて寂しい」という声がよく聞かれます。
そのようなときに、一部を取り分けて手元供養にする方法をとることも可能です。
とこしえの手元供養品
ご遺骨サポートとこしえでは、理想とするご供養を実現するためのご提案をいたします。粉骨も大切な供養と考え、ご家族の思いに寄り添った丁寧な作業を心がけております。
手元供養品も数多く取りそろえており、そちらへの封入も承っております。
粉骨についてご不明な点や疑問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。