お墓を建てて供養を行うことが当たり前だった時代から、近年ではさまざまな供養方法が選択できるようになりました。
その中でも注目されているのが、手元供養としてご遺骨を粉骨し、その一部をアクセサリーとして身につけるという新しい供養の形です。
この記事では、粉骨後のご遺骨をアクセサリーにする方法や種類などについて解説します。
粉骨後のご遺骨は散骨や手元供養に
さまざまな理由からお墓を持たない人が増え、それに伴い供養方法の選択肢も増えています。理想の供養を実現させるためには、ご遺骨をパウダー状にする「粉骨」がおすすめです。
粉骨を行うことで、供養方法の幅が大きく広がります。
たとえば、海や山に散骨を行うには粉骨が必須です。また、手元供養を希望する場合も粉骨しておくことで小さな容器に納めやすくなり、ご遺骨の取り扱いがスムーズになります。
ご遺骨を保管できるアクセサリーの種類
手元供養する際には、ご遺骨を収められるアクセサリーを選ぶことができます。
ここでは、代表的なタイプをご紹介します。
ペンダント
ペンダントタイプの遺骨アクセサリーは、最も一般的で人気があります。
雫型や月型、ハート型など多様なデザインがあり、カプセルの部分にご遺骨を納めて身につけます。素材の種類も豊富で、自分好みのデザインを見つけやすいのが特徴です。
ブレスレット
ブレスレットには、ご遺骨を納めるカプセルがチャームになっているタイプや、バングル型、天然石を使用した数珠タイプなどがあります。
ペンダントほど種類は多くありませんが、遺骨アクセサリーが広まりつつある現在、次々と個性的なブレスレットも増えてきています。
リング
指輪タイプはシンプルなデザインが多く、肌身離さず身につけたい方におすすめです。
納められるご遺骨の量は少ないものの、常に手元で大切な人の存在を感じられる点が魅力です。
関連記事:『粉骨したご遺骨をネックレスにして手元供養する方法』
ご遺骨をアクセサリーにするメリット
ご遺骨をアクセサリーに加工することで、さまざまなメリットが生まれます。手元供養の新たな選択肢としても注目されています。
故人様を身近に感じられる
アクセサリーにすると、日常的に身につけながら故人様を近くに感じることができます。
ペンダントやリングなど日常使いできるアイテムとして形を変えることで、物理的な距離を超えて心のつながりを保ちやすくなります。
デザイン性と記念性の両立が可能
最近では、一見して遺骨アクセサリーとはわからないようなおしゃれなデザインも多く、普段使いしやすい点が魅力です。
一般的なジュエリーのような見た目でありながら、故人様との思い出を込めた特別な一点物としての記念性の高いアクセサリーになります。
手元供養としての新しい選択肢
従来のお墓や納骨堂に加え、ご遺骨アクセサリーは手元供養の一形態として注目されています。
場所や宗教観にとらわれず、自分の生活スタイルに合わせて供養できる点がメリットです。引っ越しが多い方や個人の空間で故人を偲びたい方にも向いています。
手元供養なら卓上タイプもおすすめ
普段アクセサリーを身につけない方や、職業上着用が難しい方には、卓上タイプの手元供養品がおすすめです。
たとえば、幅30cmほどのコンパクトなミニ仏壇は人気が高く、ナチュラルな木製デザインからモダンなガラス仕様まで、インテリアになじむさまざまなバリエーションがあります。
また、ご遺骨を納めることができるフォトスタンドや、ミニ骨壷を安置するステージタイプも選択肢のひとつです。
いずれも小ぶりで置き場所を選ばず、リビングや寝室の棚上などに無理なく設置できます。
目に見える場所に置くことで、故人様をいつでも感じられる安心感があり、アクセサリーと同様に心の支えとなる手元供養の形として多くの方に選ばれています。
関連記事:『手元供養の種類や飾り方、注意点を解説』
大切なペットの遺骨・遺毛もアクセサリーにできる
大切な家族の一員でもあるペットのご遺骨や遺毛もアクセサリーにできます。
やはり人気があるのはペンダントタイプで、粉骨したご遺骨をペンダントトップのカプセルに納めます。
最近では、透明感のあるレジン素材に遺毛を入れるアクセサリーも増えています。レジンは色付けしたり好きな形に固めたりと自由度が高く、思い通りのアクセサリー作成に適しています。
ペンダントのほかにも、ブレスレットやリング、キーホルダーなども遺骨・遺毛アクセサリーとして有名です。
供養方法の選択肢が増える粉骨
ライフスタイルの変化とともに、供養方法も多様化しています。
今まではお墓に埋葬する方法が一般的でしたが、現在では手元供養や散骨など、故人様やご遺族の想いに寄り添った供養が選ばれています。
とこしえでは、散骨や手元供養、遺骨アクセサリーの作成に必要な粉骨サービスを行っております。
粉骨に関するご相談がございましたら、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。