納骨堂とは、番号のついた棚に骨壺を納める屋内施設のことです。
従来のお墓を「一戸建て」に例えた場合、一つの建物の中にたくさんの納骨スペースが並んでいる様子は「マンション」に例えられます。
以前はお墓を建てるまでの一時的な「ご遺骨預かり所」という意味合いでしたが、近年は最終的にご遺骨を納める場所として認知されています。
ここでは納骨堂のメリットとデメリットについて解説していきます。また、費用相場についても紹介していますので、納骨堂を検討している方はぜひ参考にしてください。
納骨堂のメリット・デメリット
納骨堂のメリットとしてまず挙げられるのは、その手軽さです。納骨堂はアクセスのよい場所にあることが多く、屋内なので季節や天候にも左右されません。
空調も完備されているため、いつでも快適にお墓参りができます。また、草むしりや清掃などお墓の管理をする必要もありません。
墓石を用いないため、一般的なお墓を購入することと比べると費用が抑えられることもメリットの一つです。
デメリットは、納骨堂では線香やお花をお供えできないことが多いという点です。従来のお墓参りのイメージを持っていると、簡素で物足りないと感じるかもしれません。
納骨堂の種類と特徴
納骨堂には扉付きの納骨スペースが並んでいる「ロッカー型」や豪華な装飾が施された「仏壇型」などさまざまな種類があります。
仏壇型は寺院が運営する納骨堂に多く、上段に位牌を安置し、下段に納骨する仕様です。どちらも個別のスペースが確保できるため、写真や思い出の品も一緒に納められます。
コンピューター制御された「自動搬送型」では、骨壺がバックヤードに保管されており、ICカードをかざすと自動で参拝スペースに搬送される仕組みです。
都市部で増えている新しいタイプの納骨堂で、駅の近くといったアクセスのよい場所にあることが多いです。
納骨堂の費用相場
納骨堂の費用相場はその種類によって大きく異なります。ロッカー型では20~100万円程度が費用相場です。上段のほうが下段よりも高価な場合が多いです。
最新式の機械を使い、セキュリティも万全な自動搬送型は少し高めの設定で、50~150万円ほどです。
仏壇型は装飾が美麗なために比較的割高で個人単位で約50万円~、家族単位の場合はサイズが大きくなるため100~200万円ほどかかります。
納骨堂に申し込む手順
納骨堂に申し込むことを決めたら、まずは複数の施設の資料を取り寄せて比較検討する必要があります。
立地条件とアクセス、お参りをするシステム、契約期間、価格についてよく確認しましょう。この後見学会に参加し、実際に施設を見学します。
納骨堂では宗旨、宗派を問わないのが一般的ですが、寺院が運営している納骨堂では、その宗派に属さない方のお骨は納められない場合があるので注意しましょう。
契約時には本人確認書類、実印、印鑑登録証明書、住民票または戸籍謄本などが必要です。
生前予約する場合と既に納めるお骨がある場合では、必要書類や手続きが異なりますので確認してください。申し込み手付金が必要になる場合もあります。
とこしえの永代供養墓・納骨堂
とこしえでは、ご遺骨をケアすることでご家族が故人様を思う気持ちを大切に、理想とされる供養を末永く続けていくためのサポートをさせていただきたいと考えております。
お墓の維持管理が難しい方、後継者のいない方でも安心できる供養の形として納骨堂への納骨をお考えなら、弊社が提携しています寺院や霊園の中からご要望に合った場所をご紹介させていただいております。
ご不明な点がございましたら、どのようなことでもお気軽にご相談ください。