近年、自然葬や手元供養など、葬送の選択肢が増えています。
海や山への散骨には、ご遺骨を粉末状にする「粉骨」が必須です。また、自宅で手元供養する場合も、粉骨をしておくことで小さな骨壷やアクセサリーとして身近に置いておくことができます。
粉骨するための資格や許可は必要ありません。そのため、自宅で行うことも可能です。
今回は粉骨の方法や業者に依頼する際の費用相場、粉骨後の供養方法などについてご紹介します。
粉骨をする方法は2通り
ご遺骨の粉骨は、自分で行う方法と業者に依頼する方法があります。
自宅にある道具でも粉骨はできますが、故人様のご遺骨を粉末状に砕く作業は心理的にも体力的にも負担が大きいため、専門業者に依頼する方がほとんどです。
ここでは、それぞれの粉骨方法を見てみましょう。
自分で行う方法
粉骨に必要な道具を揃えたら、以下の手順で行います。
- ご遺骨をすべて乾燥させる
- 異物や不要物を取り除く
- ご遺骨をたたいて砕く
- 粉末状になるまですりつぶす
まずは、骨壷からご遺骨を取り出し乾燥させます。このとき、ご遺骨以外に異物や不要物が混ざっていたら、すべて取り除いておきましょう。
ご遺骨が全て乾いたら、袋に入れてハンマーや麺棒を使ってたたきます。ご遺骨には「六価クロム」といわれる有害物質が含まれているため、ご遺骨を袋に入れて飛び散らないようにしてください。
ある程度砕けてきたら、すり鉢や乳鉢を使ってさらに粉状に粉骨します。
自宅にあるものでもできますが、粉骨キットや粉骨機をレンタルする方法もあります。
業者に依頼する方法
業者に依頼する際には、どのような工程があるのか、立ち合いは可能かなど、不明点や不安なことをしっかり聞き、信頼できる業者を選びましょう。
業者によって、手作業か専用機械のどちらかを選べる場合があります。機械に比べて、ご遺骨を丁寧に扱ってもらえるように感じられるのが手作業での粉骨です。
ただし、手作業での粉骨は、時間も労力もより多くかかるため、費用が少し割高になります。費用を抑えて粉骨したい方は、機械での粉骨がおすすめです。
粉骨の際に立ち合いを希望する場合は、日程の調整が必要にある早めに問い合わせておきましょう。
粉骨の費用相場
粉骨を業者に依頼する際の費用相場は、10,000〜30,000円程度です。ご遺骨の大きさや粉骨方法などで、費用は変わってきます。
機械での粉骨では、一般的な骨壷のサイズで8,000~10,000円程度、手作業の場合は10,000~25,000円程度が相場です。
また、ご遺骨の乾燥や洗浄が必要な場合は、追加料金が発生することもあります。細かい費用や内訳は、依頼する業者に確認しましょう。
粉骨後の供養はどうする?
故人様のご遺骨を粉骨することで、供養の方法も広がります。
手元供養
粉骨後のご遺骨は、手元供養品に入れて自宅での供養が可能です。
手元供養品には、身に着けられるアクセサリータイプやインテリアになじむ小さな骨壺、フォトスタンドなどがあります。
散骨
ご遺骨を粉骨することで行える供養方法として散骨があります。
粉骨後は海洋散骨や里山散骨など、自然へ還す形での供養が可能です。岸や漁港から離れた沖合、または許可されている里山で散骨を行います。
永代供養
永代供養は、ご遺族に代わって寺院や霊園がご遺骨を供養する方法です。
限られたスペースに複数のご遺骨を納める永代供養は、粉骨が条件のひとつになっている場合もあります。
実績豊富なとこしえの粉骨サービス
「自宅での粉骨は勇気が出ない」「丁寧な作業をお願いしたい」という方は、実績豊富なとこしえにお任せください。とこしえの粉骨サービスは、開始前に必ず合掌とお焼香を行い、ご供養の念を込めて粉骨いたします。
お打ち合わせから粉骨完了までは2〜3時間程度。もちろん無料で粉骨に立ち会っていただくことも可能です。六価クロムを無害にする処理にも対応しているため、散骨や手元供養も安心して行っていただけます。
粉骨についてお悩みでしたら、とこしえまでお気軽にご相談ください。