「自然の一部に還りたい」「遺骨を自然に撒いてほしい」と願う人が増え、海洋散骨の人気が高まっています。
人口に比例して専門の業者も多い東京で、海洋散骨をするにはどれくらいの費用がかかるのか、業者を選ぶ際に気をつけるべきことはどのようなことなのか、この記事で解説します。
東京で散骨するのに許可は必要？
海洋散骨に限らず、散骨をするために許可は必要ありません。現在日本では散骨についての厳密な法律はありません。
ただし、あくまで葬送を目的とし、節度を持って行われることが前提とされています。
そのため、ご遺骨が骨とわかる状態での散骨は遺骨遺棄罪にあたる可能性があり、散骨をするにはご遺骨は必ず細かな粉末状に粉骨する必要があります。
また、散骨を専門業者に依頼する際にはご遺骨の身元確認のため、埋葬許可書を提出する場合が多いので、詳しいことは依頼をする際に確認しておきましょう。
海洋散骨の種類
海洋散骨には大きく分けて三つの種類があります。希望する方法や予算に合わせて選べます。
個人散骨
ご遺族で船を一隻貸切りにして出航し、散骨場所まで行ってから散骨を行います。
日程や時間なども指定が可能で、誰にも邪魔をされることなく大切な人との最後の時間をゆっくりと過ごせます。
合同散骨
2～3組のご遺族で船を貸切りにし、散骨場所へ向かい散骨を行います。複数組での散骨となるため日程の調整が必要で、希望する日にちを選べないこともあります。
散骨をする場所は希望のところを選べ、各希望場所でそれぞれのご遺族がゆっくりと散骨を行えます。
代行散骨
委託散骨ともいい、その場に来られないご遺族に代わって、海洋散骨業者が散骨のセレモニーを行います。
多くの場合が、ほかの方のご遺骨と一緒での散骨で、業者によっては日時が決められず、散骨場所の指定ができない場合もあります。
東京で海洋散骨をする際の費用
海洋散骨はさらに大きく「参加型散骨」と「代行（委託）散骨」に分けられ、この二つの費用の相場には違いがあります。
参加型散骨
参加型散骨は、海洋散骨を行う船にご遺族が同乗し、自ら散骨を行う方法のことです。
ご遺族が一組貸切りで行う個人散骨の場合は、15～40万円程度が費用相場です。費用はどのような船をどこまで出航させるのかで違いがあります。
何組かのご遺族が船を貸切る合同散骨の場合は10～20万円程度で、乗り合いという形になるため、個人散骨よりも割安です。
代行（委託）散骨
海洋散骨を業者に任せて行う、代行散骨の相場価格は3～10万円ほどです。
参加型散骨に比べて費用が安い理由は、ご遺族が同行しないことに加え、複数のご遺骨を一度にまとめて散骨するからです。
正しい海洋散骨サービスの選び方
海洋散骨を希望する人が年々増えるなか、海洋散骨を専門とする業者も非常に多くなってきました。
しかし、なかには悪質な業者もおり、「後悔しか残らない散骨セレモニーになってしまった」という声も増えてきています。
散骨業者を選ぶ際にはまず、以下のことに気をつけてみてください。
- 希望する場所で散骨ができる
- 散骨をした日にちと場所を証明する散骨証明書を発行してくれる
- 海洋散骨における業界ガイドラインを守っている
- きちんと話を聞き、丁寧に対応してくれる
海へ還るとこしえの海洋散骨パック
自然へ還ることへの象徴のような海洋散骨は、供養に対しての意識が変わってきた現代において選ばれることの多いセレモニーです。
とこしえでは、お客様のご希望に沿えるような散骨プランを取りそろえております。散骨や供養で気になることがあれば、どのようなことでもとこしえにご相談ください。
