納骨式は、火葬を終えて骨壺に納められた故人のご遺骨をお墓に納める儀式です。納骨式では具体的にどのようなことを行うのか、当日の流れやマナー、費用について解説します。
納骨式の当日の流れ
地域や宗派によって納骨式の流れに違いはありますが、当日にどのようなことが行われるのかをご紹介します。
お墓の清掃と飾りつけ
当日は納骨式を行うお墓をきれいに掃除します。その後、お墓に焼香台や燭台に花、お供え物を用意し飾りつけます。石材店の方がそばにいるときは、手伝ってくれる場合があります。
施主挨拶
準備が整ったら、遺族の代表である施主が参列者に挨拶を行います。
挨拶の内容としては参列をしてもらったことに対するお礼や近況報告、また納骨式後に会食がある場合はそれを伝えます。
納骨
挨拶が終わり次第、納骨を行います。骨壺を収めるカロートという部分を開閉して納骨します。
カロートの開閉は石材店の方がしてくれるので、施主は骨壺から取り出して納骨袋に入れ直したご遺骨を納骨場所へと安置します。
読経と焼香
納骨が終わったら僧侶による読経が行われ、遺族から順に参列者が焼香をあげます。
会食
納骨式を終えたら僧侶を含め、参加者全員での会食を行います。
食事を始める前に、位牌の前にお酒を注いだ杯を忘れずに供えてください。施主が短い挨拶を済ませたら献杯をして食事を始めます。
会食を終える際には、施主が最後の挨拶を行います。挨拶が終わったら、参列者の帰り際に引き出物を手渡します。
納骨式のマナー
納骨式に決まりはありませんがマナーが存在し、それゆえに人に聞けないことがあります。当日になって慌ててしまうことがないように、納骨式のマナーについて解説します。
香典
納骨式に参加するときは香典を用意します。相場は5千円~1万円で、香典袋はそのまま渡さずに必ず袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで渡します。
服装
四十九日より前に納骨式があるときは喪服で、それ以降は平服での参列で問題ありません。ただし、普段着のような格好は避け、落ち着いた色合いの服装を選びます。
納骨式の費用相場
納骨式では、いろいろなことに費用がかかります。何にどれくらいの費用がかかるのか、その相場をご紹介します。
お布施
お布施は納骨式に来てもらう僧侶への謝礼です。
納骨式を行う際には、僧侶が立ち会い読経をいただくため、必ずお布施をする必要があります。平均相場は3~5万円で、高額になったとしても10万円程度だといわれています。
お車代
納骨式に立ち会ってもらう僧侶には、お車代も渡します。平均的な相場は5千円~1万円程度です。
御膳料
納骨式後は会食の場があることがほとんどですが、僧侶がそれを辞退された場合には御膳料として5千円~1万円をお布施とは別に渡します。
彫刻料
墓誌(ぼし)に故人の没年や戒名を彫刻してもらうための料金で、文字数や石材店によっても違いがありますが、5万円前後が平均的な価格です。
卒塔婆料
宗派によっては、卒塔婆を用意する必要があります。一般的には寺院に依頼をして用意をしてもらうもので、平均相場は5千円程度です。
納骨をしない選択肢
時代の流れとともに、故人の供養方法も常に変化を遂げています。
お墓の管理やお墓参りに行くことが難しかったり、後継者がいなかったりと、お墓を存続させることが難しい家庭が増え、別の供養方法を選択する人が多くなっています。
代表的な供養方法としては、散骨や手元供養、または永代供養などがたくさんの人に選ばれています。
ライフスタイルにあった供養方法
核家族化が進む現代では、お墓を維持することは簡単なことではなくなってきました。
とこしえでは、お客様のライフスタイルにあった供養の方法をしていただけるよう、豊富な種類のサービスをご提供しています。
供養の仕方に関して気になることがありましたら、お気軽にとこしえまでご相談ください。