「粉骨に使う機械について知りたい」という方もいるでしょう。ご遺骨を粉骨する大切な作業だからこそ、使用する機械の特徴は把握しておきたいものです。
粉骨に使う機械は主に「ハイスピードミル」と「ハンマーミル」の2種類があります。今回は、それぞれの仕組みや利点、使い方、費用についてご紹介します。
粉骨に使う機械の種類と特徴
粉骨に使う機械は、主に「ハイスピードミル」と「ハンマーミル」の2つです。
ここでは、それぞれの特徴や仕組みについてご紹介します。
ハイスピードミル
高速回転する刃でご遺骨を破砕する方式です。衝撃と摩擦を組み合わせるため、短時間で粒度の細かい粉末にできます。
処理能力が高く連続運転に向いており、粉末の均一性も確保しやすい点が特徴です。硬質な骨にも対応可能で、粒度調整も比較的容易なため、仕上がりの安定性が高いです。
ハンマーミル
回転するハンマーがご遺骨を打撃し、衝突と摩砕で粉砕します。構造が単純でメンテナンス性が高く、導入コストも抑えられる点が利点です。
粉砕後の粒度はハイスピードミルに比べると粗めになりやすいですが、強靭な骨も効率的に砕けるため、堅牢性を重視する現場で選ばれることが多いです。
粉骨専用機械を使用してご遺骨を粉骨する手順
粉骨専用機械での作業手順は以下の次の通りです。
- ご遺骨の状態を確認し、付着物や異物を取り除く
- 機械へ投入する前に、大きな骨片を適度なサイズに分ける
- 粉骨専用機械にご遺骨を投入する
- 適切な運転モードを選択して粉砕を開始
- 粒度を確認し、必要に応じて再粉砕
- 粉骨が完了したご遺骨を専用の容器や袋に回収する
- 機械内部を清掃し、次回の使用に備える
粉骨作業はまず異物除去から始めます。火葬後のご遺骨には金属や付着物が混在することが多いため、あらかじめ取り除くことが重要です。大きな骨片は分割することで、機械への負荷を軽減できます。
投入後は機械で短時間に均一な粉末に加工。粒度を確認し、希望する細かさに達していなければ再粉砕を行います。
粉骨されたご遺骨は専用の容器や袋に収めて完了です。
作業後は、残骨や粉末が機械内部に残らないよう徹底した清掃を行うことが望まれます。これにより、次回以降も衛生的かつ安定した粉骨作業が可能になります。
粉骨作業は、専門知識と経験が必要な工程です。誤った方法で行うと、ご遺骨を傷めたり作業効率が落ちたりすることがあります。
粉骨専用機械の操作や管理方法、粉砕後の処理手順までしっかり理解して作業することが、安全でスムーズな粉骨のために重要です。また、粉骨の際には衛生面や安全面への配慮も欠かせません。
粉骨専用機械は購入できる?レンタルする場合は?
粉骨専用機械は、購入もレンタルも可能です。どちらを選ぶかは使用目的と頻度に応じて検討しましょう。
購入の場合
購入する場合、機種や性能によって価格帯は大きく異なります。
小型の簡易タイプであれば数万円程度から入手可能。本格的な高性能タイプだと、数十万円かかることもあります。用途や処理頻度を考慮して選ぶようにしましょう。長期的に使用する場合は、購入するほうがコスト面で有利になります。
レンタルの場合
短期間だけ利用したい場合や導入前に試用したい場合には、レンタルするのが良いでしょう。
相場としては、レンタル期間1週間で約2万円前後が一般的。メンテナンス費用や返却時の清掃費が含まれていることが多いため、初期投資を抑えつつ必要な期間だけ利用できる点がメリットです。導入コストを抑えたい場合や一時的な利用に適しています。
購入・レンタルのどちらを選ぶ場合でも、使用する機械の安全機能やメンテナンス体制を確認することが大切です。
特に粉骨は精密かつ繊細な作業であるため、万が一の事故や故障を防ぐためのチェックは欠かせません。
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粉骨は信頼できる業者へ依頼するのがおすすめ
ご遺骨の粉骨は、信頼できる業者へ依頼することが大切です。
「とこしえ」では、ご遺骨の粉骨サービスを提供しております。大切なご遺骨をお預かりするからこそ、「安心して任せられる粉骨サービス」を追求しています。
作業の際は必ず合掌とお焼香を捧げ、故人様へのご供養の心を込めて丁寧に進めます。
とこしえの粉骨には専用の機材を用い、ご遺骨を細かく加工します。しかし、故人様へのお気持ちから「刃物を使うことに抵抗がある」とお考えの方もいらっしゃいます。そのような場合には、刃を使わずに行う手作業での粉骨もご案内可能です。
信頼できる業者に粉骨を任せたいと考えている方は、この機会にとこしえの利用を検討してみてください。