散骨とは、粉末状にしたご遺骨を海や山などに撒く葬送方法です。
「死後は自然に還りたい」という故人様の願いをかなえる供養方法ですが、どこでも好きなところに行っていいというものではありません。
しかし、明確なルールがあるわけでもなく、だからこそ周囲に迷惑をかけないよう、さまざまなことに配慮して行う必要があります。
ここでは散骨はどのような方法で行うのかについて解説します。散骨する際の注意点についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
散骨する方法
散骨することが決まったら、場所を決めます。
現在日本には散骨を禁止する法律はありませんが、自治体によっては条例で禁止されている場合もありますので、場所選びは慎重にする必要があります。
散骨といえば海というのが一般的なイメージです。漁場や海水浴場のそばを避け、沿岸から遠く離れた海洋で散骨を行います。
山林で散骨することもできます。ただし、山林には必ず所有者がいるため、その方の許可を得なければ散骨はできません。
国有林の場合も同様で、許可を得るのは難しいでしょう。自己所有の山や、散骨業者が所有する山でなら問題はありません。
散骨はまだまだ一般的な葬送の方法ではありませんので、周辺住民の心情に配慮して行う必要があります。
散骨の流れ
散骨をする場合、まずご遺骨を2mm以下になるように粉末状にします。それを「粉骨」といい、散骨するための必須条件です。粉骨は、信頼できる専門の業者を選んで依頼します。
多くの業者では粉骨から散骨までをトータルでプランにしています。散骨する場所や方法について希望を伝えて申し込むと安心です。
海洋散骨を選択した場合、粉骨したご遺骨は水溶性の袋に小分けしてもらえますので、周囲に迷惑が掛からないようチャーターした船で沖合まで出て散骨します。
散骨の費用相場
海洋で散骨する場合、ご家族だけで船をチャーターすると20〜30万円、複数の家族が合同で行うと10万円程度が相場です。
ご家族が同乗せず、業者に散骨を委託する場合の相場はは5万円程度です。
山林で散骨する場合の費用相場は5～10万円程度です。山林には所有者がおり、周辺に人も住んでいるため、海洋散骨に比べて場所の設定が困難です。
知らないうちに法律や条例に違反していたり、思わぬトラブルに見舞われたりする可能性がありますので、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
散骨をする際の注意点
粉骨する際は以下の点に注意点してください。
粉骨をする
散骨する際にはご遺骨をそれと分からないよう、2ｍｍ以下になるように粉骨しなくてはいけません。そのまま散骨すると死体遺棄罪に問われる可能性があります。
場所選びは慎重に
他人の所有地はもちろん、海洋散骨の場合も周辺住民に迷惑をかけることのないように観光地や漁場などは避けなくてはなりません。
信頼できる業者に依頼すれば、適正な場所を選定してくれるので、トラブルを回避できます。
服装は平服
散骨するときは近隣住民への配慮として喪服を着用せず平服で行いましょう。
散骨していることが予想できると、見た人の気分を害してしまうおそれがあります。色目が控えめで清潔感があるものが好まれます。
とこしえの粉骨サービス
ご遺骨サポートとこしえでは、ご家族が故人様を思う心に寄り添い、理想の供養を実現させるためのご提案をさせていただいております。
死後は自然に還りたいという故人様の願いをかなえる散骨は近年注目されている葬送の形です。
散骨するためには、ご遺骨を粉状に加工する粉骨が必須です。海洋散骨を希望される方には、ご家族が乗船するプランと、弊社が代行して散骨を行うプランをお選びいただけます。
粉骨や散骨についてご不明な点がございましたら、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
