故人に対する供養といえば、お墓に納骨した後にお参りに行くというのが、これまで一般的でした。
しかし、故人と離れるのが寂しかったり、何らかの理由でお墓が建てられなかったりした場合、ご遺骨を自宅の仏壇で供養するケースも少なくありません。
そこで今回は、ご遺骨を自宅の仏壇で供養する場合に注意したい点について解説していきます。
また、ご遺骨は粉末化することで、供養方法の幅が広がります。その際に欠かせない粉骨という作業についても紹介をします。
ご遺骨は仏壇で供養できる?
結論として、ご遺骨を仏壇で供養し続けることは可能です。ご遺骨の取り扱いは、「墓地や埋葬に関する墓埋法」という法律に従う必要があります。
そして、この墓埋法では、ご遺骨を埋葬する期限は設けられていないため、法律的に問題がないといえます。
しかし、ご遺骨を自宅の敷地内に埋葬するのは違法となるので注意が必要です。ご遺骨の供養とは、あくまでも「ご遺骨の保管」であって、「ご遺骨の埋葬」ではありません。
粉骨で自宅供養がしやすくなる
自宅でご遺骨を供養する場合には、パウダー状になるまで細かくする粉骨を行うのがおすすめです。
成人の場合はご遺骨の量も多く、分骨をせずに一つの骨壷で保管するには、それなりに大きなスペースが必要です。
ご遺骨を粉骨することで、容積を3分の1から5分の1程度に減らせるため、省スペース化が可能です。
また、粉骨した後のご遺骨を真空パックに包むことで、さらに容量を減らせて、自宅での供養がしやすくなります。
自宅でご遺骨を保管する際の注意点
先程、自宅でご遺骨を供養するのは問題ないと述べましたが、いくつか注意したい点があります。
安置場所を考える
ご遺骨は湿気に弱いため、風通しの良い場所に安置する必要があります。また、カビも発生しやすいので、日当たりが良すぎる場所への安置も控えるべきです。
仏壇の中には安置しない
仏壇は、信仰の中心となる御本尊を祀るためにあります。したがって、故人の位牌を仏壇に置くのは問題ないのですが、ご遺骨そのものを仏壇の中に安置するのは、宗教的な意味合いからすると適していないといわれています。
ご遺骨を祀るための祭壇を作る
ご遺骨は、仏壇の隣に祭壇を設置するのが適切です。四十九日が過ぎても自宅で供養する場合は、後飾り祭壇をそのまま利用することもできます。
粉骨で広がる供養の幅
ご遺骨を粉骨するメリットは、容量を少なくすることだけではありません。粉骨を行うことで、供養方法の選択肢が広がります。
例えば、海や山に粉骨したご遺骨を撒く散骨や、シンボルとなる樹木の下にご遺骨を埋葬する樹木葬など、故人の希望やご遺族のライフスタイルに合わせた供養を選べます。
とこしえの粉骨サービス
ご遺骨を供養するためのサポート全般を行っているとこしえでは、粉骨サービスも提供しています。
安心の粉骨証明書発行
ご遺族様が安心して大切なご遺骨を預けられるように、とこしえでは粉骨の工程ごとの様子をご確認いただける写真の送付や、粉骨証明書の発行を行っています。
丁寧な粉骨作業
手作業と機械での作業を組み合わせて丁寧に粉骨を行います。また、真空パックに密封したり、水溶性袋へ収納したりといった、粉骨のご利用に合わせた仕上げも行います。
ほかにも、ご遺族様から希望があれば、刃物を一切使用しない粉骨作業を行うことも可能です。
粉骨やその後の供養について疑問がありましたら、とこしえまでお問い合わせください。