故人様に対する供養の方法は、時代の流れや死生観の変化によって、選択肢が増えつつあります。そのなかでも最近、人気を集めているのが手元供養という方法です。
手元供養はこれまでの供養方法とは全く違います。そのため、具体的な方法を事前に把握しておかないと、トラブルを招くことにつながりかねません。
そこで今回は、手元供養の方法やトラブルを回避するための注意点などについて解説していきます。
手元供養のやり方
手元供養の具体的な方法は、大きく2つに分かれています。
故人様が亡くなって火葬した後すぐに手元供養を行う場合
火葬した後のご遺骨を骨壷に収骨すると、通常は四十九日法要が終わるとお墓に納骨します。
しかし、手元供養ではすべての遺骨は納骨せずに、半分は納骨して半分は自宅などで保管します。
一度は納骨した御遺骨をお墓から取り出して手元供養をする場合
すでにお墓に納骨しているご遺骨を手元供養したい場合は、法律的に問題もなく、特別な手続きや書類も必要ありません。
そのため、取り出したご遺骨の入った骨壷をそのまま自宅で供養できます。ただし、元の墓石を撤去する際には閉眼供養を行う必要があります。
手元供養品の種類
手元供養では、従来のような仏壇を使用する決まりもありません。
各家庭の住宅環境やご遺族の意向に合わせた手元供養品を使用して供養を行います。手元供養品にはさまざまなアイテムがあり、若い方でも抵抗感なく使用できます。
骨壷
陶器製や七宝焼など、素材にこだわった骨壷が人気です。最近では、洋室にも合うようなオシャレで高級感のあるデザインの骨壷が増えています。
お守りやフォトフレーム
故人様の写真と粉骨したご遺骨を同時に飾れるフォトフレームスタンドは、やわらかな質感や木製などの温かみのある素材を使用した商品が多いです。
サイズも通常の写真立てと同じくらいなので、部屋を選ばずに配置できます。また、折り畳める手のひらサイズのフォトフレームは、持ち運びも可能です。
アクセサリー
外出先でも常に故人様を身近に感じていたいという方には、ご遺骨を加工したアクセサリーがおすすめです。
たとえば、ペンダントトップに粉末にしたご遺骨が入れられるネックレスはデザインもシンプルで周囲から浮くこともありません。
また、ご遺骨をダイヤモンドに加工した指輪やネックレスも人気があります。
手元供養する際の注意点
手元供養は、完全に周知された供養方法ではないため、トラブルを発生させないためにも注意しなければならないポイントがあります。
親族に相談する
親族のなかには、新しい供養方法である手元供養に、よいイメージを持っていない方もいるでしょう。
たとえ、ご自身が故人様と最も縁が深い立場だったとしても、手元供養を行う前には親族に相談をして、了承を得ることが大切です。独断で話を進めるとトラブルを招く可能性があります。
手元供養品の設置場所
手元供養品は、自宅のどこにでも設置できるというメリットがあります。
しかし、自然災害によってご遺骨を紛失する可能性もあります。そのため、手元供養品を設置する場所は、できるだけ安全な場所を確保してください。
また、あらかじめご遺骨を分骨し、別々の場所で保管するのも紛失リスクを低くする一つの方法です。
スムーズな手元供養におすすめのサービス
ご遺骨のサポート全般を行っているとこしえでは、スムーズに手元供養が行えるサービスを展開しています。
たとえば、ご遺骨の粉骨サービスや手元供養品の販売など、ご遺族様の希望に沿ったプランや商品を提供しています。手元供養に興味を持たれた方は、ぜひとこしえまでお問い合わせください。