お墓は管理してくれる人がいないと、雑草が生い茂り墓石も汚れ、荒れ果ててしまいます。こうした状態は無縁墓と呼ばれ、霊園や寺院などの管理者に迷惑をかけてしまいます。
単身者あるいは子どものいない人、いても遠方に住んでいたり転居が多かったりでお墓の維持管理を任せられない人などが、無縁墓にしないために自ら合祀という埋葬方法を選ぶことも増えてきました。
ここでは合祀の種類や費用について解説します。メリット、デメリットについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
合祀とは
合祀とは、さまざまな事情でお墓を持たない選択をした人の埋葬方法です。合祀と似た言葉で合葬がありますが、合葬とは複数の骨壺と一緒に葬り供養することです。
一方、合祀は一定の期間が過ぎたら骨壺からご遺骨を取り出し、不特定多数のご遺骨とともに埋葬することをいいます。
合祀されるまでの期間は十三回忌や三十三回忌などの節目とされているケースが多いです。
なかには合葬はせずに最初から合祀される場合もあります。埋葬されたご遺骨は長い年月をかけて土に還ります。
血縁関係のない人と一緒に埋葬されることに抵抗のある方も多いですが、お墓を継承することで次世代にかかる負担を考慮し、迷惑をかけたくないという理由で合祀を選ぶ方もいます。
合祀墓の種類
合祀墓にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
立体型
骨壺を地上の決められたスペースにまとめて収骨し、一定期間が経過した後、地下の合祀スペースに移動させるスタイルです。
個別集合型
墓石を囲んで個人別の収骨スペースがあります。そこに決められた期間収骨し、その後立体型と同じように地下の合祀スペースに移します。
樹木葬型
墓石の代わりになる樹木の根元にご遺骨を直接埋葬していくスタイルです。
そのほか、施設の室内に納骨スペースがある納骨堂スタイルや、供養塔や仏像などのモニュメントを建てた慰霊碑スタイルなどがあります。
合祀墓の費用相場
合祀墓にかかる費用は3~30万円程度です。
内訳はお墓の管理者にご遺骨の管理や供養を行ってもらうための永代供養料や、納骨をする際の手数料である納骨料、墓誌に名前を彫刻するための彫刻料です。
永代供養料は霊園や寺院によって大きく違います。公営施設の合祀墓のなかには1万円台というところもあります。
合祀墓のメリット・デメリット
メリット
合祀墓のメリットは、個人墓のかかえるあらゆる問題から解放されることです。
継承問題やお墓の維持管理、供養の心配がなく後の世代に負担をかけることがありません。合祀墓にかかる費用は通常のお墓に比べてかなり抑えられるのも大きなメリットです。
デメリット
デメリットは、一度合祀されると後からお墓を建てたいと思ってもご遺骨を取り出すのは不可能であることです。
ほかの方のご遺骨と一緒に埋葬されることに抵抗があるという人もいます。親族間で後からトラブルにならないよう話し合いをして、合意を得ることをおすすめします。
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