粉骨は道具をそろえれば自分でもできますが、ご遺骨は有害物質を含んでいることがあります。また、大切なご遺骨を粉砕するのは精神的にダメージが大きいため、専門業者に依頼することをおすすめします。
一般的にはアクセスのよい業者に直接ご遺骨を持ち込んで作業をしてもらうことが多いようですが、近くに業者が見つからないなど、持ち込みができない事情がある場合はどうしたらよいのでしょうか。
ここでは、粉骨サービスを検討しているけれど、持ち込みができない場合の対処法について説明します。また粉骨サービスの費用相場についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
粉骨サービスの仕組み
粉骨を行ってもらうにはご遺骨を専門業者へ持っていかなければなりません。専門業者へ届けられたご遺骨は金属などの異物を取り除いた後、専用の粉骨機(※)や手作業でパウダー状に粉砕されます。
粉末状になりましたら、紫外線で殺菌作業を行い、カビなどの繁殖を防ぎます。殺菌が完了したら、真空パックに入れて密封し、工程は終了です。
※業者によっては乳鉢などの器具を使って手作業で粉骨を行うケースもあります
ご遺骨の持ち込みが難しいときはどうしたらいい?
粉骨を業者に依頼する際、直接ご遺骨を持ち込むのが一般的です。
しかし、「遠方で行くことができない」「遺骨を持っての移動は気が重い」などの理由から、ご遺骨を郵送する方や事業者もあります。
ご遺骨の郵送は違法ではありませんが、ゆうパック以外の郵送サービスや、日本郵便以外の運送会社では補償の問題から基本的には送れないようです。送る際は、事業者に確認したうえで送るようにしましょう。
郵便物の注意点
郵送時は破損を防ぐため、骨壺のフタはテープで密閉します。
さらにビニール袋に入れてから緩衝材を敷き詰めた丈夫な箱に入れるようにしてください。また、送り状の品名欄には、「遺骨」と明記しましょう。
ゆうパックには追跡サービスがあり、届け先にきちんと配達されているかを調べることができます。
ご遺骨を郵送するのは抵抗がある方は、引き取りに来てくれる業者に依頼するようにしましょう。その場合は出張費や交通費の実費がかかります。
立ち合い粉骨というサービスもある
業者によっては、粉骨作業に立ち合うことができます。手作業のみ見学を許可しているという業者もあります。
事前に希望日を連絡して、予約ができましたら当日ご遺骨を持参します。粉骨後どのように供養したいかによってパッケージの仕方が異なるため、担当者と相談をした後に粉骨作業に入ります。
その様子を待合室から見学できます。立ち合いの時間は、機械で行う場合は約1時間、手作業で行う場合は2~5時間かかることもあります。
粉骨サービスの費用相場
粉骨の作業費用は骨壺の大きさによって多少の違いがあります。すべて手作業で行うか機械を使うかによっても差が出ますが、おおよそ1~3万円程度です。立ち合いを希望する場合は、さらに1~3万円程度プラスされます。
また、往復郵送する場合は、その料金もかかります。郵送料金は通常のゆうパックと同様です。粉骨後に手元供養をするために新しい骨壺に入れる、あるいは海洋散骨するために水溶性の袋に入れる、という場合はその分の料金が加算されます。
とこしえの粉骨サービス
ご遺骨サポートとこしえでは、大切なご遺骨を安心してお任せいただけるようご供養の心を込めて丁寧な作業で粉骨させていただきます。ご遺骨をゆうパックで送付される場合には、必要なものがそろった便利な送骨キットもございます。
お預かりしたご遺骨は手作業で粉骨したのち、専用機で仕上げを行ってまいります。ご自分の手で粉骨から袋に収納するまでを体験していただくプランもご用意しております。粉骨に関することならどのようなことでもお気軽にご相談ください。