時代や家族形態の変化によって、故人の供養方法にも新しい選択肢が増え始めています。
そのうちの一つが散骨という方法です。海や山林に粉骨したご遺骨を撒くという、お墓を持たない供養方法ですが、場合によっては散骨後に後悔をする方もいらっしゃるようです。
そこで今回は、散骨後に後悔してしまう原因や、後悔しないためのポイントについて解説します。さらに、散骨の方法や費用相場についても紹介していくので、参考にしていただければ幸いです。
散骨後に後悔する場合の原因とは
散骨後に後悔してしまう原因には、以下のような理由があるといいます。
理由その1:ご遺骨をすべて散骨してしまった
散骨は、お墓を持たない供養方法です。したがって、ご遺骨の全てを撒いてしまうと、お墓参りのように手を合わせられる場所がなくなります。
散骨した当初は、特にその事を問題視していなくても、時間が経つにつれて後悔の念に変わってしまうというケースもあると考えられます。
理由その2:ご遺族・親族の方に相談せずに後々トラブルになった
故人様の生前の希望に沿う形で散骨を行ったとしても、事前にご遺族やご親戚に相談せずに行うと、トラブルに発展しやすくなります。
そういったトラブルを抱え込むことがストレスとなり、散骨に対する後悔につながる場合があります。
散骨で後悔しないためのポイント
散骨後に後悔しないためには、以下のようなポイントに気をつけることが大切です。
ポイント1:全てを散骨しないように、あらかじめ分骨しておく
ご遺骨を全て散骨せずに、一部を取っておくことをおすすめします。例えば、手元供養としてご自宅に保管すると、散骨後でも故人様を身近に感じられますし、お参りも好きなタイミングで行えます。
ポイント2:散骨前にしっかりと話し合う
ご遺族や親戚が大勢いる場合、散骨前にしっかりと話し合いや相談を行うことで、トラブルを回避できます。特に、ご年配の方にはお墓が持たない供養方法に抵抗を覚えることも少なくありません。その場合は、ポイント1で紹介したように散骨前に分骨を行って、それぞれが希望をする供養方法を選択できるようにするなど、関係者全員が納得するような方法を取ることが大切になります。
散骨の方法と費用相場
散骨は行う場所によって方法や費用の相場も違ってきます。そのなかの代表的なものをいくつか紹介していきます。
海洋散骨
海にご遺骨を撒く海洋散骨は、散骨のなかで最もメジャーな方法だといえます。費用相場ですが、一家族だけで船を貸切にして行う場合、15~30万円程度となります。
金額の幅が大きくなるのは、貸切にする船の大きさによるものだといえます。したがって、業者に代理散骨を依頼する場合は、船のチャーター代も必要ないため、5~8万円程度が相場となっています。
山林散骨
海洋とは違い、必ず所有者がいる山林に散骨をする場合は、トラブルを回避するためにも専門業者が指定した場所に撒くプランを利用するのが得策です。その場合の費用は10万円前後となっています。
宇宙散骨
ご遺骨を入れた専用カプセルを宇宙に打ち上げる宇宙散骨ですが、ただ打ち上げるだけなら30万円前後で行えるようです。
しかし、月や外宇宙といった目的地を決めて打ち上げるプランですと、場合によっては200万円を超えることもあります。
とこしえの海洋散骨パック
ご遺骨サポート全般を行う「とこしえ」では、海洋への委託散骨が行える『海洋散骨パック』というプランを提供しています。
東京湾での散骨だと39,600円、湘南エリアの場合でも55,000円と、非常にリーズナブルな価格となっています。海洋散骨に興味を持たれましたら、いつでも気軽にとこしえまでお問い合わせください。