これまでは、先祖代々のお墓を管理し、お墓参りをするのが一般的な供養方法でした。しかし、家族形態の変化や時代の流れに合わせて、新しい供養方法を選択するご家庭が増えています。
例えば、ご遺骨を納骨せず、自宅で保管する手元供養などが有名です。そして、手元供養の一つに、外出先でも故人を感じられるご遺骨を使ったペンダントを作るという供養方法があります。
そこで今回は、ご遺骨ペンダントの作り方や注意したいポイント、そしてご遺骨ペンダントを作るのに欠かせない粉骨という作業についても、詳しく紹介していきます。
ご遺骨のペンダントとは
ご遺骨ペンダントとは、ペンダントの一部にご遺骨を入れて加工したものです。ペンダントだけではなく、指輪やブレスレットといったアクセサリー全般を作ることができます。
メモリアルジュエリーやソウルジュエリーとも呼ばれていますが、ジュエリーのデザインなどは一般的なものと変わらず、普段から身に着けていても違和感がありません。
ご遺骨のペンダントの作り方
ご遺骨ペンダントの作り方ですが、大きく3つのタイプに分かれています。
1.カプセル加工
1つ目はカプセル加工です。パウダー状に粉骨したご遺骨を専用のカプセルに詰め、そのカプセルをアクセサリーにはめ込みます。
カプセル加工のメリットは、カプセルをはめ込むポケット部分がある専用のアクセサリーを購入すれば、自分で粉骨したご遺骨を納めて作ることができる点です。価格も安いものだと1,000円程度で購入可能です。しかし、自分で手軽にできる分、ご遺骨を紛失しやすいというデメリットもありますので、注意が必要です。
2.樹脂加工
2つ目は樹脂加工です。特殊な樹脂を用いて粉骨したご遺骨を固め、ペンダントに直接埋め込みます。
樹脂で遺骨を密閉してしまえるため、湿気や湿度による劣化が押さえられるだけではなく、防水性や耐久性もカプセル加工より高くなっています。自分で作ることも可能ではありますが、ご遺骨アクセサリーの加工を専門に行っている業者に製作依頼をする方が安心です。
3.ダイヤモンド加工
3つ目はダイヤモンド加工です。ご遺骨から炭素を抽出し、人工ダイヤモンドを作り出してペンダントに加工するという方法もあります。
製作は海外の専門業者に依頼することになり、製作期間も半年ほど必要です。費用もダイヤモンドの大きさによって、40~200万円以上と高額になります。
粉骨を行う際の注意点
粉骨とは、ご遺骨をパウダー状に砕くことを指します。散骨や手元供養をする場合、欠かせない作業です。ご遺骨ペンダント加工にも粉骨が必要になるケースがあります。
自分で粉骨をする場合、ハンマーなどを用いてご遺骨を砕いていきますが、精神的にも肉体的にも大変な作業になってしまうので、できれば専門業者に依頼するのが良いです。
また、粉骨を一度行ってしまうと、当然ながら元の状態に戻すことができません。したがって、自分一人で粉骨を決断するのではなく、他のご遺族や親戚にも周知し、理解を得ておくことが大切です。粉骨の専門業者を選ぶ際は、安心して任せられる業者かどうか、しっかりと確認することも重要といえます。
とこしえの手元供養品
ご遺族の希望に合わせたご遺骨サポートを専門としているとこしえでは、粉骨サービスも提供しています。
粉骨の工程の様子が確認できる写真撮影を行い、粉骨証明書とともにお渡しするなど、ご遺族に安心していただけるシステムです。また、粉骨したご遺骨を納めるミニ骨壷といった手元供養品も、数多く提供していますので、興味を持たれましたら気軽にお問い合わせください。