ご遺骨をお墓や納骨堂に納めるのではなく、自宅で保管する方法は法律的に問題ありません。
しかし、自宅でご遺骨を保管する場合、故人の大切なものだからこそ、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回はご遺骨を自宅で保管する際の注意点とおすすめの入れ物について解説します。これから手元供養等でご遺骨を保管する際の参考にしてみてください。
ご遺骨の保管で大切なことは
ご遺骨を長期間保管する際に大切なことは、カビの発生を防ぐことです。
火葬したご遺骨は乾燥していますが、保管の仕方によっては湿気を帯びてしまいます。骨壺はフタと容器の間にわずかな隙間があり、そこから入る空気中の水分により、カビが発生する可能性があります。また、温度の変化が激しい場所に置くと結露が起き、内側に水がたまり、カビの原因につながります。
置く場所は押し入れや水回り付近などの湿気や温度の高いところに置くのはよくありません。窓際など直接日差しが当たる場所に置くと、外側が温められ内部との気温差が生じてしまうので避けましょう。
ご遺骨は、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管することが大切です。家庭での保管場所にはくれぐれも注意しましょう。
ご遺骨の入れ物に適した素材
ご遺骨の保管に適した入れ物の代表的なものはミニ骨壺ですが、その素材には主に次のようなものが挙げられます。
陶器
古くから骨壺に用いられてきた焼き物(陶器)は最もなじみが深い素材です。
ふるさとを思い起こさせるような優しい色合いや手触りには何とも言えないぬくもりを感じます。
木製
天然木で作られ漆で仕上げた漆器は、耐久性に優れており、大切な物を納めるために古来より重宝されている素材です。落ち着きのある風合いや季節の花などをあしらった絵の美しさが人気です。
ガラス製
ガラスにしかない特有の透明感とやわらかな色彩の光がガラス製品の特徴です。
表面がすりガラスになっており、光が透けながらも内部は見えないようになっています。デザインもエレガントです。
金属製
銅、ステンレス、アルミ、純金、純銀などの金属製品は耐久性や保存性に優れ、ずっしりとした重厚感があります。ねじ込み式のフタ部分がしっかりと閉まり、密閉性が高いのも良い点です。
持ち歩きに適した手元供養もある
「大切な方をいつも感じていたい」という願いをかなえるのがアクセサリーです。日々の生活をともにし、お出かけも一緒にしたいという方に選ばれています。
一見してご遺骨が入っているとは思えない洗練されたデザインです。種類も豊富なため、普通のアクセサリーと同じ感覚で身に着けることができます。防水加工が施されており、フタはネジ式で密閉できるのでこぼれる心配もありません。
素材は傷がつきにくく劣化しにくい、金属アレルギーを起こしにくいとされるチタンやステンレスが人気を集めています。チタンはとても軽く、ステンレスはチタンに比べれば重量を感じます。
アクセサリーより多くのご遺骨が納められるのがお守りタイプですが、こちらも携帯することを前提に作られているために、軽くて丈夫にできています。
とこしえの手元供養品
ご遺骨サポートとこしえでは、ご家族の心に寄り添い、お客様の考える理想のご供養の形に合わせたサービスをご提案しています。
ご遺骨をパウダー状に粉骨することで、さまざまなご供養の形を選ぶことができ、お手元でご供養されたいという場合もより衛生的な状態で保管できます。ご希望の方には手元供養品へと収納するサービスも行っております。
ご遺骨を自宅で保管するにあたっては、湿気を防ぐために保管場所や入れ物について注意が必要です。不安な点などございましたら、どのようなことでもお気軽にご相談ください。