お墓を持たない供養方法が注目を集める中、納骨堂を選ぶ方も増えています。納骨堂は掃除や管理の手間が少なく、天候を気にせずにお参りができる便利な供養方法ですが、契約内容や運用に関するトラブルも報告されています。
今回は、納骨堂のよくあるトラブル事例を挙げ、後悔しないためのポイントやよくある質問についてもお答えします。
納骨堂のよくあるトラブル事例
納骨堂の選び方や利用方法を誤ると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。ここでは、納骨堂に関連する代表的なトラブル事例をご紹介します。
ケース1:費用に関するトラブル
納骨堂を利用する際、予想外の追加費用が発生し、トラブルになるケースがあります。初期費用として支払った費用のほかに、戒名料や開眼法要の費用を請求され、結果としてかなり高額な支払いが必要になる場合もあるため、事前に費用の内訳に関してしっかり確認することが重要です。
ケース2:管理体制に対する不満
施設内の清掃が行き届いてなかったり、設備の故障が放置されていたりすることがあります。利用者が不満の声を上げても、対応が不親切でなかなか改善されないといったケースも報告されています。契約前に見学に行くなどして、施設の様子を見ておくと安心です。
ケース3:倒産や閉鎖のリスク
運営元が経営難に陥り、納骨堂が突然閉鎖されるケースもあります。この場合、ご遺骨の返還はされても、支払った費用が戻らないことが多く、予期せぬ負担が発生することもあります。
納骨堂の利用で後悔しないための3つのポイント
納骨堂を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
1.事前見学で施設の状態を確認する
納骨堂を見学することで、施設の清潔さや設備の充実度を確認できます。また、スタッフの対応や施設の雰囲気も重要な判断基準になります。パンフレットだけでは分からない細かな点を、自分の目で確かめることが大切です。
2.契約内容を慎重にチェックする
契約書には費用や利用条件、トラブル時の対応などが記載されています。内容を十分に確認せずに契約してしまうと、あとから思わぬ問題が発生する可能性があります。不明点があれば事前に確認し、納得したうえで契約を進めましょう。
3.個別安置期間を確認する
多くの納骨堂では、ご遺骨の個別安置期間が定められています。一定期間が過ぎると合祀墓に移されることがあるため、契約前に個別安置の期間について確認しておくことが大切です。
納骨堂の利用に関するよくある質問
納骨堂の利用に関するよくある質問について、いくつかご紹介します。
納骨堂の契約を止めることはできる?
途中で契約を止めることは可能です。ただし、契約時に支払った永代供養料は返金されないことが一般的です。契約書をよく確認し、解約時の条件について事前に把握しておきましょう。
トラブルが起きたときはどこへ相談する?
納骨堂では、管理者との間だけでなく、家族間でもトラブルが発生することがあります。問題が発生した場合は、運営元に相談するほか、弁護士や行政機関などの専門家を頼ることも選択肢の一つです。
将来的な移設は可能?
ご遺骨の移設は可能ですが、檀家となっている場合は特に、管理者に丁寧に説明し、円満に移設を進めることが大切です。移設の際は「改葬許可証」や「埋蔵証明書」の取得が必要となるため、納骨堂の管理者や自治体と連携し、適切な手続きを行いましょう。
ご遺骨に関するお悩みはとこしえまで
故人様の供養に関して悩みや迷いを抱えている方は多くいらっしゃいます。とこしえでは、納骨堂の選定や改葬手続き、永代供養に関するご相談など、故人様の供養に関するさまざまなお悩みに対応しています。また、ご自宅での供養に必要な仏壇や仏具の選定・購入アドバイスもおまかせください。
豊富な知識と経験を持つスタッフが、ご遺族のお悩みに寄り添いサポートいたします。大切な方とのお別れを心穏やかに迎えるために、とこしえまでご相談ください。