これまで、故人様やご先祖様の供養はお墓にご遺骨を埋葬し、定期的にお参りするのが一般的でした。しかし、最近ではお墓を持たない供養方法を選択する方が増えています。そのうちの一つが、植樹葬(樹木葬)です。しかし、植樹葬という言葉を耳にしたことがあっても、具体的な方法や費用が分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、植樹葬の種類や費用について詳しく解説します。また、植樹葬で利用されることが多い粉骨についても併せて紹介します。
植樹葬とは
植樹葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとし、その下や周囲にご遺骨を埋葬する供養方法です。
近年、「死後は自然に還りたい」という自然回帰願望を持つ方が増え、植樹葬や散骨などの自然葬を選ぶ方が多くなってきました。
植樹葬は樹木というシンボルがあるため、その後のお参りがしやすいというメリットがあります。また、墓石や霊園の使用料などの費用が比較的安い傾向にあるため、経済的な負担を抑えながら故人様を供養できます。
植樹葬の種類
植樹葬の種類は、大きく3タイプがあります。
庭園タイプ
日本庭園や洋風のガーデニングのように、大木ではなく花や低木が植えられているのが庭園タイプの特徴です。都市部に多く、公共交通機関でアクセスしやすいというメリットがあります。霊園や墓地が管理をしてくれるため、自分で管理する必要がありません。忙しい方や遠方に住んでいる方でも安心して供養できます。
公園タイプ
公園タイプは、公園のように自然豊かな場所に樹木が植えられています。個人のお墓がある一般的な霊園に併設されている場合もあります。広大な敷地のある郊外に多く、自然の中で故人様を供養したい場合におすすめです。
里山タイプ
里山タイプは、自然豊かな里山にご遺骨を埋葬する形式です。ほかのタイプに比べて費用が安く抑えられます。
また、植える樹木の種類やサイズを選択する自由度も高く多様性がありますが、アクセスの悪い場所にあることが多いです。
植樹葬の費用相場
植樹葬の費用は、一般的に70万円前後です。費用は場所や樹木の種類、葬送期間などによっても大きく異なります。費用の内訳としては区画使用料や管理料、彫刻料、納骨料などです。
また、一部の霊園や寺院では、永代供養を含んだ永続的な管理費用を採用している場合もあります。
一般的なお墓に埋葬する場合、お墓の建立費だけで100万円以上かかることを考えると、植樹葬は供養にかかる費用を大幅に抑えられます。
とこしえの粉骨サービス
植樹葬を行う際にはご遺骨をそのまま埋葬するのではなく、元の形が分からなくなるまで粉骨することを条件としている寺院や霊園もあります。ご遺骨サポートとこしえでは、植樹葬にも利用できる粉骨サービスを提供しています。
植樹葬ではご遺骨が直接自然に触れることになるため、環境を壊さないために粉骨は重要な作業です。ご遺骨を火葬する際に生成される有害物質の六価クロムは、無害化処理を行い、環境に対して最大限の配慮を行っています。
植樹葬における粉骨を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。