近年、散骨や手元供養などのお墓を持たない供養方法を選択する方が増えています。それに比例して、ご遺骨を粉末状に砕く粉骨の必要性も高まっています。
しかし、粉骨を専門業者に依頼する場合、「ご遺骨を郵送できるのだろうか」「どれくらいの費用がかかるのだろうか」など、分からないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、粉骨の方法や郵送する場合の料金、注意点について詳しく解説します。粉骨を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
粉骨の方法
粉骨は、自分で行う場合と専門業者に依頼する場合で方法が異なります。
個人で行う場合

粉骨を個人で行う場合の道具と手順は以下のとおりです。
▼道具
- 布やタオル
- 木槌または金槌
- 乳鉢
- 乳棒
- 密閉容器
▼手順
- ご遺骨を布やタオルで包む
- 木槌または金槌でご遺骨を細かく砕く
- 乳鉢に入れ、乳棒で均一になるように細かく砕く
- 粉骨したご遺骨を密閉容器に入れて保管する
専門業者に依頼する場合

個人での粉骨作業は肉体的にも精神的にも大きな負担がかかるため、できれば粉骨の専門業者に依頼するのが得策です。
専門業者の粉骨は手作業や機械、またはその両方を用いて行います。専用の機械を使うことで、手作業よりも均一に粉骨を行えるのがメリットです。また、ご遺骨の洗浄や乾燥など、個人では行えない作業も任せられます。
ご遺骨を粉骨したい場合に郵送できる?

業者に粉骨を依頼する場合、持ち込み・引き取り・郵送の方法でご遺骨を委託することになります。
「ご遺骨を郵送するのは違法なのではないか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、法律的に問題はありません。ただし、郵送に関して2つの決まりがあります。
郵送は日本郵便のゆうパックのみ

ご遺骨の郵送は、日本郵便のゆうパックだけと決められています。
日本郵便以外にも運送会社はありますが、「万が一ご遺骨の破損や紛失があっても補償の対応ができない」という理由で、対応していません。
海外への郵送は不可
ゆうパックは日本国内のみが対象地域です。そのため、ご遺骨を日本から海外へ郵送することはできません。
どうしてもご遺骨を海外へ持ち運びたい場合は、国際線旅客機の機内に持ち込みます。ただし、入国の際にはその国の法律に従う必要があります。
ゆうパックでご遺骨を送る時の料金

ゆうパックでご遺骨を郵送する際、特別料金はかからず、通常の荷物と同じ料金体系となっています。
料金は、荷物のサイズ(縦+横+高さの合計)と発送地から届け先までの距離によって決まります。
以下は、同一地域内〜近距離(第2地帯)発送の料金です。
| サイズ | 箱の大きさ(3辺合計) | 料金 |
| 60サイズ | 〜60cm | 820〜990円 |
| 80サイズ | 〜80cm | 1,130〜1,310円 |
| 100サイズ | 〜100cm | 1,450〜1,620円 |
| 120サイズ | 〜120cm | 1,770〜1,940円 |
| 140サイズ | 〜140cm | 2,120〜2,300円 |
| 160サイズ | 〜160cm | 2,450〜2,610円 |
| 170サイズ | 〜170cm | 3,000〜3,750円 |
参考:日本郵便株式会社『ゆうパック・ゆうパケット・ゆうメールご利用案内』p.4
※遠方(北海道・沖縄など)への発送の場合は、料金が高くなります。
※重量は25kgまで対応しています。
正確な送料は、日本郵便公式サイトの『運賃・料金計算(ゆうパック)』で、発送元と届け先の都道府県やサイズ、個数などを入力して調べられます。
【5ステップ】ご遺骨を郵送するための梱包方法

ご遺骨を郵送する際は、「割れないこと」「濡れないこと」「中身が動かないこと」の3点を意識した梱包が重要です。
ここでは、初めての方でも迷わず準備できるよう、郵送時の梱包方法を5つのステップに分けて解説します。
① 骨壺の中身をしっかり固定する
郵送中に骨壺のフタが外れたり、中のご遺骨が動いたりしないよう、まずはしっかりと固定しましょう。骨壺のフタと本体の境目は、養生テープやガムテープなどでぐるりと一周巻いて、簡単に開かない状態にしておきます。さらに、フタの上から布や紙で包むと、より安定します。
また、骨壺の中にご遺骨を入れるための袋が付属している場合は、必ず袋の口を閉じてください。袋を閉じることで、骨壺の中でご遺骨が動くのを防ぎ、輸送中の衝撃による破損リスクを軽減できます。
② 骨壺全体を緩衝材で包む

次に、骨壺そのものを保護するため、緩衝材で包みます。気泡緩衝材(プチプチ)を使用し、骨壺全体を2〜3重に巻くようにしましょう。特に、衝撃を受けやすい底面やフタの部分は、厚めに包むことが大切です。
骨壺は割れ物のため、緩衝材を使わずに直接段ボール箱に入れるのは避けてください。しっかりと包むことで、郵送中の振動や衝撃から骨壺を守ることができます。
③ 防水対策を行う
郵送中は、雨や湿気の影響を受ける可能性があります。そのため、緩衝材で包んだ骨壺をビニール袋や防水袋に入れ、防水対策を行いましょう。袋の口はしっかりと閉じ、水が入り込まないようにすることが大切です。
防水対策をしておけば、万が一段ボールの外側が濡れても、中の骨壺やご遺骨を守ることができます。
④ 段ボールに入れて隙間を埋める
防水処理をした骨壺を段ボール箱に入れます。段ボールは、骨壺よりもひと回り大きいサイズを選ぶと、緩衝材を入れる余裕ができて安心です。
箱の中にできる隙間には、新聞紙や追加の緩衝材をしっかり詰めて、輸送中に中身が動かないように固定します。段ボールを軽く振ってみて、中で動く音がしない状態が理想です。
⑤ 外箱にしっかり封をする

最後に、段ボール箱をガムテープでしっかりと封をします。底面はテープを十字に貼って補強し、上面も隙間ができないよう丁寧に固定しましょう。
外箱の強度を意識して封をすることで、輸送中の箱の破損を防ぎ、より安全にご遺骨を郵送することができます。
ご遺骨の粉骨はとこしえまでご相談ください

ご遺骨サポートとこしえでは、ご遺族に寄り添った粉骨サービスを実施しています。手作業と機械作業を組み合わせ、丁寧に粉骨作業を行っています。
粉骨を開始する前には必ず故人様への合掌とお焼香を行い、心を込めて作業いたします。また、工程ごとに故人様のお名前を記載したネームタグと一緒に写真を撮影し、粉骨の様子をご確認いただける粉骨証明書を発行しています。
粉骨を検討されている方は、お気軽にとこしえまでお問い合わせください。安心してお任せいただける粉骨サービスを提供いたします。





