火葬した後のご遺骨を骨壷に納めるために行う儀式は「収骨」といい、「骨上げ」「お骨拾い」とも呼ばれています。
収骨の作法は地域や宗教で多少の違いはあるものの、基本的にはさほど変わりはありません。大抵の場合は、故人の家族や親族など近しい人のみで行われるので、経験がない方も多くいらっしゃるでしょう。
ここでは実際その場で失敗をすることがないよう、収骨が行われる際の手順や事前に知っておきたいマナーなどをご紹介します。
火葬のために必要な手続き
火葬をする際には、必要な手続きがあります。手続きを済ませないと火葬をすることはできないので、覚えておきましょう。
火葬をするには「火葬許可証」が必要
亡くなった故人のご遺体を火葬するためには、自治体の許可が必要です。自治体からの許可が下りていることを証明する書類が「火葬許可証」です。
発行の申請には「死亡診断書」か「死体検案書」のどちらかと、「死亡届」を役所に提出する必要があります。なお、この際、原本は手元に返ってこないため、コピーを取って保管をしておいてください。
死亡届は7日以内に役所に提出する
死亡届は亡くなったことを知ってから7日以内に提出する必要があります。
海外で亡くなられた場合は例外となり、亡くなったことを知ってから3カ月以内に提出するように決められています。
火葬後の収骨手順
収骨の手順は、地域や宗教によっても異なる場合がありますが、基本的には火葬場の係員が事前に行う指示に従えば問題ありません。
ご遺骨を囲む
火葬が終わると骨上げ台でご遺骨が運ばれてくるので、参加している人でそれを囲みます。このとき、喪主はご遺骨の頭側に立ちます。
二人一組で収骨を行う
骨箸を受け取り後、始めに喪主が収骨をし、故人と近しい関係にあった人から順に二人一組になって足元からお骨を拾って骨壷に納めていきます。
二人で一つの骨を拾う場合と、それぞれが一つずつ拾う場合があるので、火葬場の係員の指示をしっかりと聞いておくと安心です。
火葬場で気をつけたいマナー
火葬場において、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか。
喪主の許可なく同行しない
基本的に、火葬場に同行する人は親族のみの場合がほとんどです。
そのため、自分の判断で勝手について行くようなことはせず、同行をお願いされたときにだけ付き添うようにするのが正しい立ち振る舞いといえます。
火葬場では撮影をしない
火葬場では、火葬炉や収骨室での写真撮影が禁止されています。また、近しい人を亡くし、ほとんどの方が悲しみのなかにあります。
そのような場所での写真撮影は不快に思う方もいるはずなので、「最後の記念に写真を撮りたい」と思っても控えるようにしてください。
火葬後のご遺骨の供養方法
火葬後のご遺骨の供養方法で一番なじみのある方法が、お墓への埋葬ではないでしょうか。しかし、人々のライフスタイルが急激な変化を遂げたことで、お墓を持たない人が増加しています。
永代供養や手元供養を選択する人が増えるなか、海や山へ散骨する自然葬も人気です。お墓への埋葬以外にもさまざまな供養方法が注目されています。
自然葬を行うためにする粉骨
自然回帰を望む人が増え、その願いを可能にできる時代になってきました。山や海へとご遺骨を散骨する自然葬は、現在人気の高くなっている供養方法です。
とこしえでは、自然葬を行うために必要な粉骨を行っているほか、その後の供養についてもさまざまなサービスを取り扱っています。
供養の方法や粉骨について気になることがありましたら、お気軽にとこしえへご相談ください。