ご遺骨の供養にはさまざまな方法がありますが、なかでも自宅で供養を行う手元供養をする人が増加しています。
少子化や核家族化が進み、お墓に対しての意識も年々変化する中、大切な人のご遺骨を身近におくことが徐々に認知されてきています。この記事では自宅でご遺骨を保管する際の方法と注意点について解説します。
ご遺骨を自宅で保管する方法
ご遺骨を自宅で保管しようと決めた際、ではどのように保管をすれば良いのか悩んでしまうこともあるかと思います。
火葬場から持ち帰るご遺骨の納められた骨壷と骨箱は大きくかさばり、置き場所に困ってしまうこともあるかもしれません。
そういった悩みを解決できる方法がご遺骨をパウダー状にする粉骨です。ご遺骨を粉骨すると、容量を1/4~1/5まで減らすことができ、小さな骨壷に納めることも可能です。
家のどんな場所においても違和感のないような骨壷やオブジェ、フォトフレームなども人気があります。また、ご遺骨を入れて持ち歩くことのできるアクセサリーも人気になりつつあります。
ご遺骨を自宅で保管する際の注意点
手元供養としてご遺骨を自宅で保管する場合には、注意すべきことがいくつかあります。
カビに注意する
自宅でご遺骨を保管する際に、一番注意が必要なことがカビの発生を防ぐことです。
ご遺骨は湿気などの水分を含みやすく、結露によってもカビが発生してしまうことがあります。そのため、ご遺骨の保管はできる限り湿気のない、風通しのいいところを選ぶことが重要です。
それに加え、ご遺骨を保管する骨壷などの入れ物は、できるだけ密封できるものを選ぶと安心です。
来客への配慮
ご遺骨が目につきやすい場所にあると、それをあまりよく思わない人もいます。特に年配の方のなかには、ご遺骨はお墓に納めるべきとの考えを持っている人もいるでしょう。
小さなお子さんの場合は怖いと感じるかもしれません。そのことでお互いが嫌な思いをしないためにも、ご遺骨の安置場所は熟考して決定したいですね。
最終的なご遺骨の行き場所を考える
手元供養で自宅にご遺骨がある場合、現在ご遺骨の管理をしている人がいなくなると、引き続きご遺骨を管理する人がいなくなってしまう可能性があります。
家族がいればご遺骨はその人たちに引き継がれますが、そうでない場合の行き先はどうすべきかをあらかじめ考えておくことが大切です。どのようなケースでも、周りに負担がかからないようしっかりと考えをまとめておくと心配する必要がなくなります。
手元供養以外の供養方法
ご遺骨をお墓に納めない供養方法としてよく聞く手元供養ですが、それ以外にはどのような供養の方法があるのでしょうか。
永代供養
永代供養とは、故人の家族に代わり、寺院や霊園がご遺骨の管理および供養をしてくれることをいいます。
はじめに供養のための費用一式を支払うことで、ご遺骨の管理と供養をしてくれるため、お墓を持つ必要がありません。
散骨
故人のご遺骨をお墓に埋葬せずに粉骨し、海や山などに撒く供養方法です。
自然へ還るという願いを持つ人も増えている今日では、人気が高くなっている供養方法のひとつです。
樹木葬
樹木葬とは、専門の墓地で墓石の代わりとして樹木を植える供養の仕方です。樹木のみならず、草花や芝生のガーデン風のものもあります。
遺骨ダイヤモンド
遺骨ダイヤモンドとは、ご遺骨に含まれている炭素を用いて制作されるダイヤモンドです。
ご遺骨をダイヤモンドにした後にアクセサリーとして身につけることができ、故人を身近に感じられると注目されつつある供養方法です。
命を循環するための海洋散骨
ずっと先にくる、最終的なご遺骨の行き先を考えるとき、手元供養以外の方法にも目を向けてみる必要が出てくるかもしれません。手元供養以外で人気のある供養方法は散骨で、そのなかでも特に海洋散骨が人気です。
とこしえでは、粉骨から海洋散骨までお客様のご希望をかなえるためのサービスを数多くとりそろえております。粉骨や供養についてお悩みのときは、どのようなことでもお気軽にご相談ください。