従来のようにご遺骨を骨壺に入れ、お墓や納骨堂に納めるのではなく、さまざまな事情からほかの供養方法を考えたときに、まず粉骨という作業が必要です。
例えば、故人の遺志で海へ散骨してほしいという場合には、ご遺骨を骨とわからないように2mm以下に粉砕しなければなりません。
手元供養したいという場合には、納骨用の骨壺は大きく置き場所に困ってしまいますが、粉骨することでご遺骨の容量を減らし、コンパクトなサイズの骨壺に納めることができます。また粉状になっていれば、少量をアクセサリーに封入することも可能です。
「遺骨をすべて散骨してしまうのは寂しいから、一部を手元供養にしたい」という場合も柔軟に対応できます。
今回は、実際に粉骨後のご遺骨を供養する方法について解説します。
粉骨後のご遺骨を供養する方法
粉骨後のご遺骨を供養する方法としては、次のようなものが挙げられます。
散骨
散骨は「死後は自然に還りたい」という故人様の願いをかなえる供養の方法です。ご家族の思い出の場所や故人様が好きだった場所が理想ですが、トラブルを避けるために海で行うのが一般的です。
その場合は海岸沿いからの散骨はできません。魚の養殖場や観光地に近い場所を避け、沖合で行うのがマナーです。
手元供養
手元供養は自宅にご遺骨を保管して供養する方法です。
故人様をいつも身近に感じることができ、お墓参りに行かなくても、いつでも手を合わせることのできる安心感があります。部屋のインテリアにマッチしたデザインの骨壺などバリエーションも豊富です。
アクセサリーに加工する
故人様と常に一緒にいたい、外出先へも連れていきたいという場合は、アクセサリーに加工することがおすすめです。ご遺骨をペンダントやブレスレットに入れて身に着けるタイプが定番です。
最近注目されているのは、遺骨に含まれる炭素を使って合成ダイヤモンドに加工する方法です。美しい宝石に姿を変えることで、長く愛用できるものになるはずです。
粉骨したご遺骨を長く保管する方法
粉骨したご遺骨を自宅で長く保管するには、カビの発生に注意しなくてはなりません。
それには置き場所に気を付けることが大切です。直射日光や湿度を避け、暗めで風通しのよいところに置くようにしましょう。またカビの繁殖には空気が不可欠です。真空パックにして空気を遮断すれば安心です。
手元供養品の種類
手元供養品には、主に次のようなものがあります。
ミニ骨壺
一見してご遺骨が入っていると感じさせない華やかな色彩やデザインのものが多く存在します。素材も陶器だけでなく、漆器、木製、ガラス製、金属製とさまざまなものがあります。
アクセサリー
ペンダントやブレスレットにご遺骨を封入できるものが一般的で、素材や大きさにより金額もさまざまです。キーホルダーやお守りのタイプもあり、いずれも身に着けて持ち歩くことを目的として作られています。
フォトスタンド
フォトスタンドに小さな骨壺をセットするタイプです。故人様の写真を眺めながらいつでも手を合わせることができます。
ミニ仏壇
従来の仏壇は大きく高価であり、宗教性を感じることからも敬遠されがちです。現在の暮らしやお部屋のインテリアに合ったおしゃれなミニ仏壇が注目されています。
とこしえの粉骨サービス
ご遺骨サポート「とこしえ」では、お客さまの「ご家族」であるご遺骨を大切にお預かりし、心を込めて丁寧な作業で粉骨をさせていただいております。
その後のご供養に関しても、海洋散骨を希望される場合は水溶性袋や真空パック仕上げをするなど、ご希望に応じて経験豊富なスタッフがお客様に最適なサービスをご提供いたします。どのようなことでもお気軽にご相談ください。