さまざまな理由からお墓を持たず、ご遺骨を自宅で保管する手元供養が増えています。手元供養は、お墓を建てる費用や管理の心配なく、ご自宅で供養をできるというメリットがあります。
一方、ご遺骨の管理を自分で行わなければならないため、保管方法の正しい知識が必要です。ここでは、自宅でご遺骨の供養を行う際の正しい方法をご説明します。
ご遺骨は自宅に埋葬できない
日本の法律では、ご遺骨を埋葬できる場所として、都道府県知事の許可を受けた墓地・区域のみとされています。
第 4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。
引用元 墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)
自宅にご遺骨を埋葬することは法律で禁止されており、たとえ自分の所有地であっても埋葬はできません。これはご遺骨が骨壷に入っている状態でも、骨壷から取り出した状態でも関係なく禁止されています。
ご遺骨を粉骨すれば供養できる
ご遺骨を自宅に埋葬することはできませんが、粉骨して自宅の庭や海、山林などに散骨することは違法ではありません。
墓埋法は昭和23年に施行された法律で、その当時散骨は行われていなかったため、散骨に関する規定がありません。自宅でご遺骨を保管することに関しては、法律上では問題ないとされています。お墓を持たない人が増加しているいま、手元供養としてご遺骨を自宅で保管することを選択する人も増えています。
また、仮にご遺骨を粉骨して散骨したい場合は事業者に依頼するか、ご自身で行う必要があります。厚生労働省では、散骨事業者向けに『散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)』を公開されています。
そのなかでは、散骨に関するルールや配慮について記載されています。手元供養をはじめ、散骨などは新しい供養方法です。この機会に粉骨や散骨などを調べてみるにもおすすめします。
自宅でご遺骨を保管する適切な方法
火葬場でいただいたご遺骨を自宅で保管する場合もあります。自宅でご遺骨の保管をする際に、どのようなことに気をつければ良いのか、解説します。
湿気を防ぐ入れ物で保管する
ご遺骨を自宅で保管する際に一番注意する必要しなければならないのがカビです。
ご遺骨は水気に弱く、表面に水分がついてしまうとカビが発生する可能性があります。カビの発生を防ぐためには粉骨をして真空パックで保存することをおすすめします。
風通しの良い場所に置く
風通しが悪い場合、自然と湿度も高くなり、カビが発生しやすくなってしまいます。そうなるまえにご遺骨の保存は以下のような場所で行ってください。
・直射日光が当たらず、涼しい場所
・湿気が少なく、風通しの良い場所
・昼夜の温度差が少ない場所
アクセサリーやフォトフレームに納める方法もある
ご遺骨を自宅で保存する際には、骨壺だけではなく、アクセサリーにして身に着けたり、フォトフレームに納めたりする方法もあります。
色や形、素材などはさまざまな種類があり、自分の好みに合ったものを選べます。骨壷に入れたままで保管をするよりも、普段の生活になじみのあるものにご遺骨を納めることで、故人をもっと身近に感じることができます。
いつでもそばに……とこしえの手元供養品
ライフスタイルの変化とともに、供養の形も多様化しつつあります。そのようななか、大切な人といつでも一緒にいることのできる自宅供養や手元供養は新しい供養方法といえます。
とこしえでは、自宅でのご遺骨の保管をよりすてきなものにするために、手元供養品を豊富に取りそろえております。手元供養に必要となるご遺骨の粉骨作業から供養方法まで、お悩みの際にはぜひお気軽にとこしえまでご相談ください。