かつては、ほとんどの家庭には仏壇が設けられ、故人様を供養するための重要な場とされていました。しかし、最近では日本人の宗教観や死生観に対する考え方に変化が生まれ、仏壇を使用しないで故人様を供養する方法も広がっています。
そこで今回は、仏壇を使用しないで供養する方法や注意点について解説します。また、仏壇に代わって使用する方が増えている手元供養品についても併せて紹介します。仏壇なしの供養方法を探している方はぜひ参考にしてください。
仏壇なしで供養はできる?
そもそも仏壇は、信仰している宗教の本尊や故人様の位牌を自宅でも祀るために設置されています。
供養の本質は故人様を偲び、心を込めて手を合わせることです。そのため、仏壇がなくても位牌を大切に保管し、日々手を合わせることで供養できます。
仏壇を必要としない供養方法としては、以下が挙げられます。
位牌や遺影だけを祀って供養
位牌や遺影を並べて置くだけでも供養は十分にできます。仏壇のようにスペースをとらず、自宅の好きな場所で故人様を供養できるのがメリットです。配置も特に決まりはないため、日常生活で手を合わせやすい場所に設置できます。
ご遺骨だけを祀る手元供養
位牌を置かない場合は、ご遺骨を自宅で供養する手元供養がおすすめです。仏壇や位牌がなくても、故人様とのつながりを大切にできます。最近では、和室や洋室に馴染むデザインの骨壷が多く販売されており、部屋の雰囲気を崩さずに設置できます。
仏壇なしで供養する人が増えている理由
仏壇を使用せずに供養する人が増えている理由としては、次のような理由が挙げられます。
仏壇を置くスペースがない
近年、日本の住宅事情は狭小化が進み、マンションやアパートが増加しています。伝統的に和室に設けられることが多かった仏壇も、和室のない住居が増えているため、仏壇を置く十分な広さが確保できないケースが増えています。
仏壇の手入れが大変
仏壇は日常的なお手入れやお供え物の管理をする必要があり、そのための時間や手間がかかります。現代の多忙な生活スタイルを持つ人々にとって、仏壇の維持管理が負担となり、手軽な供養方法を選ぶ傾向が強まっています。
仏壇なしで供養する際の注意点
仏壇を置かずに供養する際の注意点は、供養の仕方を決めておくことです。仏壇がないということは、日常的に故人様に向き合う場所がないことを意味します。人によっては「心の拠り所を失った」と感じてしまうケースもあるようです。
そのため、仏壇なしで供養する際には遺影や遺品などに手を合わせたり、月命日や命日に仏壇に代わる場所で供養したりするなど、故人様を偲ぶ方法を決めておくのがおすすめです。
また、家族や親族への相談も必ず行います。仏壇なしで供養する理由や、どのように供養するかなどを話し合い、理解を得る必要があります。
とこしえの手元供養品
ご遺族様の想いに寄り添うとこしえでは、手元供養に必要な品々を数多く取りそろえています。
ミニ骨壷は陶器製やガラス製など、素材やデザインにこだわっており、どのようなインテリアにも馴染むデザインです。
また、粉末化したご遺骨を封入できるフォトフレームやご遺骨を身に着けて持ち歩けるアクセサリーなど、故人様とのつながりを大切にできる手元供養品もご用意しています。
とこしえは、故人様を大切に供養するためのサポートをさせていただきます。仏壇を設置せず、ご自宅での供養をお考えの方はぜひとこしえの手元供養品をご検討ください。