現代日本において、大切な人が亡くなると、葬儀・告別式を経て火葬をするのが一般的です。その後の供養としてお墓にご遺骨を納める納骨を行います。
納骨という言葉を耳にしたことがある方が大半だと思われますが、「なぜ、納骨を行うのか」といった、そもそもの意味を知らない方も少なくありません。
そこで今回は納骨の意味やどのようなタイミングで行うべきなのか、火葬後から納骨までの手順を詳しく解説していきます。
また、納骨以外の供養方法についても紹介していくので、参考になれば幸いです。
納骨の意味
納骨とは、お墓にご遺骨を納めることをいいます。日本では、仏教が伝わった奈良時代から火葬が取り入れられ、それと同時に納骨という儀式が行われ始めました。
しかし、火葬を行っていたのは一部の富裕層に限られ、完全に土葬から火葬へと切り替わったのは、明治時代以降です。
その理由として日本各地に火葬場が普及し、火葬が一般的となったことが挙げられます。それに伴って納骨を行う方も増えていったようです。
納骨するタイミング
納骨を行うタイミングは、法的にいつまでに行わなければならないといった規制はありません。
例えば、納骨をせずに骨壷にご遺骨を入れたままの状態で、自宅に保管することも可能です。
しかし、一般的には四十九日法要や百箇日法要、一周忌や三周忌といった、節目となる法要のタイミングで納骨をする方が多くなっています。
火葬後から納骨するまでの手順
火葬を終えてから納骨するまで、以下の手順を踏むことが多いようです。
手順1:火葬後に埋葬許可証が発行される
火葬場から発行された埋葬許可証は、骨壷を収める白木の箱に一緒に入れて保管すると、納骨する当日まで紛失する心配がありません。
仮に埋葬許可証を紛失した場合は、発行から5年未満は役所で手続きを行うと再発行してもらえます。
手順2:お墓の管理者に墓地使用許可証の発行を依頼する
すでにお墓を所有している場合、そこの管理者から墓地使用許可証を発行してもらえます。
また、自分たちのお墓ではなく、民間が運営する納骨堂に納骨する場合は、受入証明書の発行を依頼します。
手順3:納骨式を行う
遺族の代表者から参列者に向けての挨拶と、僧侶による読経が行われた後、お墓を開けてご遺骨を納骨します。納骨後には再び僧侶による読経とお焼香を行って終了です。
四十九日法要と一緒に納骨式を行う場合は、式の後に参列者をもてなす会食が行われるケースが多いです。
納骨する以外の選択肢も
近年では、納骨する以外の供養方法の選択肢が増えています。
例えば、海や山に粉末化したご遺骨を撒いて供養する散骨や、自宅で保管し供養をする手元供養、シンボルとなる大きな木の下にご遺骨を埋葬する樹木葬、半永久的にご遺骨を管理供養してもらえる永代供養墓など、ご遺族様のライフスタイルに合わせて最適な供養方法を選べます。
とこしえの手元供養品
ご遺族様に寄り添って、故人様のご遺骨の供養をサポートするとこしえでは、手元供養に必要な手元供養品を数多く提供しています。
ご遺骨を収める骨壷は、従来のものよりデザインや素材にこだわっているので、ご自宅で保管される場合でも、室内に違和感なく安置できます。
さらに、粉末化したご遺骨を入れられるペンダントお守りやなどのアクセサリーもおすすめです。外出先でも常に故人様を身近に感じられます。
ほかにも、家族同様の存在であるペット用の手元供養品も取りそろえているので、興味を持たれましたらお気軽にとこしえまでお問い合わせください。