「故人を身近に感じていたい」という思いから、ご遺骨をお墓へと納骨せずに自宅で手元供養をする方も最近では増えてきました。
そして、自宅だけではなく外出先でも故人様と一緒にいられるように、ご遺骨をお守りにしているという方も少なくありません。
そこで今回は、具体的にどのような方法でご遺骨をお守りにするのか、その方法や注意したい点などについて解説をしていきます。
また、ご遺骨を分骨した際の供養方法についても紹介します。
ご遺骨をお守りにする方法
ご遺骨をお守りとして加工するには、大きく分けて2つのタイプがあります。
1.アクセサリーに加工する
ペンダントや指輪のような直接肌に振れるアクセサリーはご遺骨をお守りとして常に身に着けることができます。
ペンダントトップに粉末化したご遺骨が入れられるように加工された、供養専用アクセサリーを利用します。
一般的なアクセサリーと同じようなデザインをしているので、供養専用のアクセサリーだと気づかれることはほとんどありません。
2.袋に入れて持ち運ぶ
アクセサリーを身につける習慣のない方の場合、お守り袋のような小さな袋や小瓶に、粉末化したご遺骨を入れて持ち運ぶ方法を選択する方も多いようです。
ご遺骨をお守りにする際の注意点
ご遺骨をお守りにする際に注意したい点がいくつかあります。
必ず粉骨する
ご遺骨を元の形が分かる状態で持ち運ぶのはマナー違反です。
さらに、その状態でご遺骨を落としたり、無くしたりすると、遺棄罪に問われる恐れもあります。お守りにするご遺骨は必ずパウダー状になるまで粉骨したものを使います。
湿気に注意
ご遺骨は湿気に弱いため、湿度の高い場所や水気の多い場所にあると、カビが生えてしまいます。袋や小瓶に入れて持ち運ぶ場合は、きちんと密封された状態か確認します。
ご遺骨を分骨した場合の供養方法
お守りとして使用するご遺骨は、ほんのわずかな量です。
ご遺骨を分骨した場合、お守り以外の供養方法についてもしっかり考えておく必要があります。代表的な供養方法としては、以下が挙げられます。
先祖代々のお墓に納骨
先祖代々のお墓を管理している場合、分骨したとしても残りのご遺骨をそのまま納骨することで供養できます。
手元供養
お守りにするご遺骨を除いて、残りのご遺骨は骨壷に入れたまま自宅で保管する手元供養を選択する方が多くなっています。
仏壇がなくても、ミニ骨壷やフォトフレームと一体化した骨壷などを飾ることで、自宅でも故人様の供養を行えます。
永代供養
寺院や霊園が半永久的にご遺骨の管理や供養を行ってくれるのが、永代供養墓です。
個人のお墓を契約する場合や、他者と一緒に一つのお墓に入る合祀墓など、運営する寺院や霊園によってシステムが異なります。
散骨
散骨とは、海や山などの自然に粉骨したご遺骨を撒いて供養する方法です。お墓を持たない供養方法のため、維持費などの経済的な負担を軽減できるメリットもあります。
樹木葬
シンボルとなる樹木の下にご遺骨を埋葬して供養します。散骨がご遺骨を「撒く」のに対して、樹木葬はご遺骨を「埋葬」するため、この2つは全く違う供養方法です。
とこしえの手元供養品
ご遺族様の思いを汲み取りながら、故人様のご遺骨の供養方法をサポートしているとこしえでは、手元供養品を数多く提供しています。
素材にもこだわったオシャレなミニ骨壷や、ご遺骨が収められる写真立てなど、ご自宅のどこに置いても違和感のないデザインをそろえています。
このほかにも、ペンダントやお守りといった持ち運びできる手元供養品も取りそろえているので、興味を持たれましたらぜひお問い合わせください。