墓じまいをする際に取り出したご遺骨の入った骨壷をそのまま管理することは難しいです。
供養の方法が限られてしまうため、墓じまい後に粉骨を行い、散骨や手元供養をする人が増えてきました。
今回は、墓じまい後に粉骨をするとどのようなメリットがあるのか、注意点も含めて解説します。
墓じまい後に粉骨を行うメリット
墓じまい後に粉骨を行うことのメリットをいくつかご紹介します。
容量が小さくなる
粉骨を行うと、ご遺骨の容量は3分の1程度にまで少なくなります。
粉骨をする前にご遺骨が納められていた骨壷は大きく、複数の骨壺を自宅で保管することは困難な場合が多いです。粉骨を行うことによって体積が減り、小さな骨壷に納めて手元供養をすることが可能になります。
散骨が可能になる
粉骨前の骨と形のわかるご遺骨を散骨することはできません。
骨壷から取り出したままの形のあるご遺骨を散骨しようとすると、死体損壊や遺棄罪などを課せられる可能性があります。
散骨は、ご遺骨をパウダー状に粉骨をすることではじめて行うことができる供養方法です。
ご遺骨の移動がしやすくなる
粉骨をすることでご遺骨の体積が少なくなるため、移動がしやすくなります。永代供養や手元供養などをする際も、スペースの問題を解決しやすいです。
分骨しやすくなる
粉骨をすることによって、ご遺骨のどの部分を分骨するかといった問題もなくなり、平等に分配できます。
見た目が良くなる
墓じまいをする際、お墓から取り出したご遺骨は火葬後に納めたときのままの骨という形が残った状態です。粉骨をすると細かな粉の状態になるので、綺麗な見た目になります。
衛生的に保管ができる
お墓から取り出した骨壷に納められているご遺骨は湿気に弱く、カビが発生する可能性もあります。粉骨することによって密封した状態での保管が可能になるため、衛生的です。
粉骨時の注意点
墓じまいをした後、粉骨をする際に注意すべきことをご紹介します。
親族に同意を得る
親族の中には、骨を砕くということに抵抗を持っている人もいるでしょう。きちんと話し合いをせずに粉骨を行ってしまうと、トラブルに発展する可能性があります。
そのような事態を避けるためにも、事前に話し合いの場を設けることがおすすめです。
元に戻せない
粉骨をしてしまうと二度と元の形に戻すことはできません。粉骨をした後に後悔しないよう、決断をする際には粉骨に関してしっかりと理解をする必要があります。
ご遺骨のサイズが変わる
粉骨をすると、ご遺骨は3分の1ほどの量になります。
大きな骨壷に入っていたご遺骨は小さな骨壷にも入る体積になり、この変化にショックを受けてしまう人もいるようです。
粉骨後のご遺骨の供養方法
墓じまいをして粉骨を行った後のご遺骨の供養には、いくつか方法があります。
粉骨を行うことで散骨が可能になるため、海や山などにご遺骨を撒く、散骨を供養方法として選ぶ人も増えてきました。
また、粉骨をして容量が小さくなったことで、手元供養の際も置き場所に困るといった問題がなく、ご自分で納得のいく場所で供養をすることができます。
納骨堂に納骨を行い、寺院や霊園に供養をしてもらう永代供養も人気のある供養の仕方です。
とこしえの粉骨サービス
墓じまい後の粉骨は、手元供養をしたり散骨ができたりとメリットがある一方、きちんと理解をしておかないと後悔してしまうことにもなりかねません。
とこしえでは、さまざまな供養方法を選択できるようになる、粉骨のサービスを行っています。
粉骨やその後の供養方法などで気になることがありましたら、お気軽にとこしえまでご相談ください。