粉骨とは、ご遺骨をパウダー状に粉砕することです。粉骨を行うことによって、ご遺骨の容量が減り、扱いやすくなるため、さまざまな供養の方法が選べます。
粉骨後、長期にわたって自宅で保管する場合や、散骨をする場合でも日程が未定でしばらく自宅で保管をするというときには、真空パックの利用がおすすめです。
ここでは、粉骨後のご遺骨を保管する際、真空パックを利用する理由について解説します。
粉骨後のご遺骨の保管方法
粉骨後のご遺骨は、カビの発生を防ぐため風通しの良い場所に保管する必要があります。
押し入れや洗面所、お風呂場の近くなど湿気の多い場所に置くことは避けてください。直射日光の当たる場所も温度差で結露が発生するのでよくありません。
しかし、このように保管場所にいくら気を付けていても、気候の変動や状況の変化に影響を受ける可能性があります。
骨壺は密閉しているように見えますが、ふたと本体の間にわずかに隙間があり、そこから空気が入ることで湿気がたまります。
骨壺の中に乾燥剤を入れ、本体とふたの間をテープで巻いたとしても、乾燥剤は一定期間が経てば交換する必要があり、そのたびにふたを開けることで空気にさらされてしまいます。
空気を完全に遮断するためには真空パックが最適で、カビのリスクを最小限に抑える方法です。
真空パックを利用するメリット
火葬後のご遺骨は乾燥した状態であり、空気中の酸素を吸いやすくなっているため、そのままにしておくとカビが生える可能性があります。
真空パックを利用するメリットは、カビの原因となる空気中の酸素や湿気と、ご遺骨との接触を防げることです。
また、無酸素状態でも増殖する菌があるため、専門の業者では封入前に殺菌処理を行っています。
その後、真空パックにすることで空気を遮断し、カビをほぼ確実に防ぐことができます。
粉骨前のご遺骨を真空パックにすることはできる?
粉骨前のご遺骨を真空パックにすることは不可能ではありませんが、骨は内部にも多数の細かい隙間があるため空気を抜くのは困難です。
圧縮することでご遺骨が崩れ、一部のとがった部分が真空パックの袋を傷つけ穴が開く可能性もあるため、粉骨してから真空パックにすることをおすすめします。
ご遺骨にカビが生えてしまった際の対処法
ご遺骨にカビが生えてしまったとき、これ以上増殖させないようにするためには湿気を取る必要があります。
乾燥剤を入れる、またはご遺骨を新聞紙の上に広げて紫外線を直接当てることで繁殖は軽減可能です。
生えてしまったカビを完全に取り除くことは難しく、自宅でできることはほとんどありません。専門の洗浄サポートを実施している業者に任せましょう。
とこしえの粉骨サービス
ご遺骨サポートとこしえでは、ご遺骨をご希望に合わせてケアすることで身近な存在に変え、ご家族が故人様を思い、心のこもったご供養を永遠に続けられることを願っております。
理想のご供養を実現するため、ご遺骨をパウダー状にする粉骨処理を行います。専門の機材を用いて粉骨した後、ご要望に応じて仕上げ処理をいたします。
真空パックに納めることで衛生的に保管することが可能です。
ご自宅で長期保管する場合はもちろん、お気持ちが落ち着くまでご自宅で保管され、その後、ほかの方法を考えたいという場合でも、カビの原因となる空気を遮断するため、真空パックにすることがおすすめです。