ご遺骨を自宅で保管し、身近で供養することを手元供養といいます。「大切な人の存在を常に感じていたい」「いつでも手を合わせて祈りたい」という方に選ばれています。
また、お墓を持たない方だけでなく、ご遺骨すべてをお墓に納めてしまうのは寂しいという理由で、一部を分骨して手元に置きたいという方はとても多いです。
ご遺骨を火葬後の骨壺のまま自宅に置くと場所を取り、置き場所にも困ってしまいます。
そこでミニサイズの骨壺にご遺骨の一部を納めることで身近に置くことができ、いつでも故人様の存在を感じられます。
今回は手元供養にミニ骨壺を使用するメリットや注意点について解説します。
ミニ骨壺とは
ミニ骨壺とは、高さ平均6センチほどで手のひらにすっぽりと収まるサイズの骨壺です。
自宅に置くことを前提に作られているためリビングや寝室などに置いても違和感がなく、一見して骨壺とわからないようなデザインです。
手元供養のなかでもミニ骨壺を選ぶ方が多いようです。ふたがパッキン付きやネジ式で密閉され、湿気を防ぐ工夫がされているのも人気の理由です。
ミニ骨壺は大切なご遺骨の一部を納めるもので、すべてを入れることはできません。残ったご遺骨はお墓や納骨堂に納める、散骨するなど別の供養方法も併わせて検討する必要があります。
ミニ骨壺のメリット
コンパクトなミニ骨壺は、少ないスペースに置くことができるのがメリットです。
最近では「お仏壇を置く場所がない」「和室がない」という住宅も多いですが、ミニ骨壺なら形式にとらわれず、お好きなところに供養のスペースを作ることができます。
従来の骨壺の寂し気なイメージを一変する美しいミニ骨壺は、リビングや寝室などに置いても違和感がなく、いつでも好きな時に手を合わせたり、話しかけたりできます。
さらに、たくさんのデザインや素材のなかから故人様のイメージに合ったものを選べます。
また、手で包み込めるサイズ感のため、故人様の存在をより身近に感じることができるのもよい点です。
持ち運びが可能ですので、旅行などに持参する方もいます。
ミニ骨壺の種類
ミニ骨壺に使われる素材には、次のようなものがあります。
陶器
なめらかな肌触りがあり、日常生活の中に溶け込むなじみのある素材です。色彩が美しい物や土本来の色を生かした物など種類も豊富で、お部屋に合ったものを選ぶことができます。
ガラス
ガラス工芸作家が手作業で仕上げるガラス製のミニ骨壺は、美しい発色と透明感が特徴です。光が透けて通りますが、納骨部分は見えない構造になっています。
金属
銅、ステンレス、金、銀などの金属製の骨壺の特徴は、小さいながらもずっしりとした重みです。ふた部分がネジ切り加工でしっかりと密閉できる安心感も魅力です。
木製
天然木のミニ骨壺は、何とも言えない温かみがあります。職人の手作業によって作られる漆や蒔絵の美しさも人気です。耐久性にも優れています。
ミニ骨壺を選ぶときの注意点
大切なご遺骨を納めた骨壺は、何かの拍子に倒れてしまったり、うっかり落としてしまったりすることがあるかもしれません。地震などの自然災害も考えられます。
そのため、万が一に備え、壊れにくく丈夫な素材を選ぶことが大切です。
倒れたり落としたりしてもご遺骨がこぼれないように、ふたがネジ式のものや、内ふたと外ふたの二重構造になっているもの、納骨用の内袋がついているものを選ぶと安心です。
故人様のイメージにはどの素材やデザインが合うかを考慮し、供養する家族の意見も聞いたうえで決めていくようにしましょう。
とこしえの手元供養品
ご遺骨サポートとこしえでは、大切なご遺骨を粉砕する粉骨を行ったうえで、その先の供養についての提案をさせていただいております。
粉骨することによって、散骨することが可能になるだけでなく、手元供養をされたい場合もより衛生的な状態でお祀りしていただけます。
ミニ骨壺をはじめとした手元供養品も種類豊富に取りそろえております。手元供養についてご不明な点がありましたら、どのようなことでもお気軽にご相談ください。