お墓への納骨という供養方法が当たり前ではなくなってきた昨今、手元供養や自然葬をする人が増えてきました。
それらの供養をするためには必ず必要となるご遺骨の粉砕(以下、粉骨)は、どのように行うのかご存じでしょうか。今回はその手順と費用、粉骨後の供養方法などについてご紹介します。
ご遺骨を粉骨する際の手順
ご遺骨を粉骨するにはどのような手順を踏めばよいのか、順を追って解説します。
1.混入物を取り除く
粉骨を行う前に釘や医療器具など、ご遺骨とは関係のない混入物を除去します。
混入物が残ったままで粉骨を行ってしまうと、事故につながる危険性があるので十分に注意が必要です。
2.乾燥させる
ご遺骨は大変水気に弱く、ご遺骨が水分を含んでいるとカビの発生する恐れがあるため、粉骨する前には必ずご遺骨を乾燥させます。
3.粉骨する
散骨などの自然葬をするためには、ご遺骨は2mm以下の粉末状にする必要があるため、手作業で行う際はどちらの方法をとっても根気がいる作業です。
ご遺骨の粉骨は自分でもできる
ご遺骨の粉骨は自分自身で行うことも可能です。主に粉骨にはご自身で行う場合と専門業者に依頼する2つがあります。
ご自身で行う場合の粉骨方法は、自宅にある道具を使って行う方法と粉骨する粉骨機械をレンタルして行う方法があります。自宅で粉骨する際には骨を砕くためにすり鉢・乳鉢・ハンマーなどの道具を使用します。すべての道具を新しく揃えたとしても、1万円もあれば十分です。
専用機材を使った粉骨の場合には、粉骨する機械をレンタルして粉骨作業を行います。粉骨をする機械である粉骨機のレンタルは、1週間2万円程度が一般的なレンタル期間と価格です。レンタルする場所によって価格が変わりますので、最寄りのレンタル店舗に金額は確認しておきましょう。
粉骨後のご遺骨の供養方法
粉骨を行った後は以下のような方法で供養できます。
1.納骨
昔からある供養方法であるお墓への埋葬や納骨堂で供養ができます。
2.自然葬
自然へ還るという概念から最近は自然葬を選ぶ人が増えてきました。
海や山、故人のお気に入りだった場所に粉骨したご遺骨を撒き、供養を行うのが散骨です。また、地中に納めたご遺骨の上に樹木を植えて墓標とする樹木葬などがあります。
3.手元供養
納骨や永代供養、また自然葬を行う際に少量のご遺骨を手元に残し、そのご遺骨を自宅で供養する方法です。
小さなミニ骨壷だけでなくフォトフレームやオブジェ、アクセサリーなどにご遺骨を納め、いつでもそばでその存在を感じることができるとして人気のある供養方法です。
自然葬を行う場合は粉骨時に注意が必要
自然葬を行う際には、ご遺骨を2mm以下のきめ細かな粉末状にしなければなりません。
これは法律で定められているものではありませんが、ご遺骨が大きな状態で散骨や樹木葬などの自然葬を行ってしまうと事件性のあるものとして取り扱われてしまう可能性があるため、ルールとして一般化されています。
また、散骨には地域や自治体によって明確なガイドラインがある可能性があります。ご自身で行う際はそういった注意点を確認しながら進めるようにします。
ご遺骨の粉骨から供養はとこしえで
とこしえでは、ご遺骨の粉骨からその後の供養に至るまで、お客様のご要望にお答えすべく誠心誠意サービスを行っています。
手元供養や海洋散骨など、供養方法は徐々に広がっています。そういったご相談も承っておりますので、ご遺骨の粉骨や供養でお困りの際には、お気軽にとこしえまでご相談ください。