散骨や手元供養など、お墓以外の方法で故人様を供養する方も増えてきています。しかし、散骨や手元供養をするにしても、必要応じて遺骨を粉骨しなければなりません。
その粉骨を具体的に何することなのか、どういう状態になっていれば良いのか知らない方も多いはずです。そこで今回は粉骨の基礎知識について解説します。これから散骨や手元供養される方は粉骨の知識も深めておきましょう。
粉骨とは
粉骨とは、骨壺に入ったご遺骨を細かく砕き、パウダー状にすることです。
粉骨したご遺骨をどのように扱うのかによって異なりますが、2mm以下の非常に細かい状態まで砕くこともあります。
粉骨には自分で行う方法と業者に依頼する2つ方法があります。一般的には業者に依頼してカビが生えないように真空パックに入れて保管します。
粉骨が行われる背景
近年、社会の変化から供養に対する考え方も変わってきています。
従来のしきたりにとらわれず、「海洋散骨や樹木葬などの自然葬を行いたい」「お墓ではなく自宅にご遺骨を置いて供養したい」と考える人は増加しており、そのために必要な粉骨の需要は高まっています。
粉骨のメリット
粉骨のメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
1.手元供養がしやすくなる
身近な人が亡くなられた悲しみが癒えず、ご遺骨を手元に置いておきたいと思う人もいます。粉骨をするとご遺骨の容量は1/4ほどになるため、小さな入れ物にいれて手元供養しやすくなります。
2.散骨ができるようになる
海や山などにそのままご遺骨を散骨はできません。細かくパウダー状に行う必要があります。「死後は自然に還りたい」という故人様の願いがあるなど、そういったケースでは粉骨は役立ちます。
粉骨のデメリット
粉骨のデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
心理的な抵抗を感じる人もいる
親族には「ご遺骨は骨壺に入れて、お墓に納めるのが当然」と思っている人もいます。故人様の大切なご遺骨を砕くという行為に、心理的な抵抗を感じる人もいるかもしれません。
元の状態に戻すことができない
一度粉骨をしてしまうと、元の状態に戻すことはできません。特に散骨を行う際は、ご家族・親族などでよく話し合って理解を深めておきましょう。
粉骨の費用や相場について
粉骨を業者に依頼した場合のおおよそ10,000円程度から依頼できます。
ただし、ご遺骨の大きさによって料金が異なります。また、粉骨をどのように利用するかによっても粉骨方法が変わりますので、料金も変動します。
お墓以外の供養方法で粉骨が必要になるケース
粉骨が必要な供養方法は、次のようなものがあります。いずれかの供養を行う場合はご遺骨を粉骨するか検討しておきましょう。
散骨
海や山などにご遺骨を撒くことで供養する方法です。この場合はご遺骨とわからないよう、2mm以下の粉状になるように粉骨をしなくてはいけません。
納骨堂
納骨堂はお墓ではなく、ご遺骨を納める場所です。小さなスペースのため、粉骨が条件となっている場合があります。
永代供養
お墓を管理する人がいない場合に、お寺が代わりに供養してくれる方法です。こちらもスペースに限りがあるため、粉骨をすることが多いです。
手元供養
ご遺骨をお墓に入れるのではなく、自宅に置いて供養する方法です。
納骨用の骨壺のままでは大きすぎて、置いておく場所にも困ります。粉骨をすれば容量が減るので小ぶりの骨壺に入れることができます。お守りやペンダントに加工することも可能です。
とこしえの粉骨サービス
この記事では粉骨の基本的な知識について解説しました。
とこしえではお客様のご遺骨を丁寧に粉骨するサービスを展開しています。これから散骨や手元供養を検討されている方は、ぜひとこしえまでお問い合わせください。
