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火葬式のマナーを解説!出棺の流れや注意点も紹介

火葬
2023.04.26

    時代の流れや家族形態の変化により、葬儀の方法にも選択肢が増えています。そのような新しい葬儀方法のなかで注目を集めているのが火葬式です。

    しかし、火葬式という言葉を耳にしたことはあっても、実際に参列したことはないため、通常の葬儀との違いがわからないという方もいるのではないでしょうか。

    そこで今回は、火葬式における出棺の流れや注意点、さらには知っておきたいマナーについても詳しく解説します。

    火葬式とは

    火葬式を行なっている遺族

    お葬式といえば、通夜と葬儀、告別式をイメージする方が多いでしょう。

    それに対して火葬式とは、火葬だけを行い、故人様を見送る葬儀方法です。直葬や荼毘式と呼ばれることもあります。

    火葬式の最大の特徴は通夜やお葬式、告別式を一切行わないことです。「葬儀をできるだけシンプルに行いたい」と考える方におすすめな方法です。

    また、家族葬と火葬式は混同することがありますが、家族葬は参列する人数が少ないというだけで、通夜やお葬式を行うため、火葬式とは全く違います。

    火葬式のマナー

    香典袋

    火葬式と通常のお葬式とでは、異なるマナーも存在します。

    立ち会いは許可された場合のみ

    火葬式は、故人様と特別縁の深い親族のみが立ち会うのが通例です。

    そのため、故人様と親しい友人関係であったとしても、勝手に立ち会うことはできません。火葬式に立ち会う場合は、ご遺族の許可を得るのがマナーです。

    香典が必要ない場合もある

    火葬式は、できるだけ行事を省いてシンプルに行います。

    そのため、香典返しを用意しておらず、葬儀の際に香典を渡しても受け取ってもらえないケースもあります。このような場合、無理に渡そうとせずに素直に従います。

    また、施主側が香典を受け取るかどうかを、事前にアナウンスしておくこともマナーといえます。

    服装は準喪服が一般的

    火葬式での服装は、親族の場合は正喪服や準喪服が一般的です。

    しかし、親族以外の参加者がいない場合は、相談のうえ正喪服ではなく準喪服でもマナー違反にはなりません。

    女性の場合は、黒無地で刺繍が入っていないスーツやワンピースが準喪服です。

    出棺する際の流れ

    キャンドルと花

    火葬式は以下のような流れで進みます。

    1:臨終から安置

    法律上、亡くなってから24時間以上が経過しないと火葬ができないため、臨終後は自宅や安置場所でご遺体を保管します。

    2:納棺と出棺

    納棺では棺にご遺体やお花を入れ、ご遺族が最後のお別れをします。

    その後、火葬場へ移動し、出棺する流れです。付き合いのあるお寺がある場合、事前に相談しておくことで、火葬炉の前で、僧侶の読経を出棺前に行うことも可能です。

    3:火葬

    火葬が終わるまでには、最低でも1時間は掛かります。その間、ご遺族様は火葬場にある控え室で待機します。

    4:骨上げ

    火葬後にご遺骨を骨壷へと納めることを、骨上げといいます。二人一組になり、足元の骨から上に向かって順番に納めます。最後に喪主が喉仏の骨を一番上に納めて終了です。

    火葬する際の注意点

    チェックリストのイメージ

    火葬式は、葬儀をシンプルに行いたい方にとっては、最適な方法です。しかし、全ての方に受け入れられている方法ではないため、場合によって親族間でトラブルを招く恐れもあります。

    そのようにならないためにも、事前にしっかりと話し合い、火葬式を行う承諾を得ることが大切です。

    また、寺院によっては、通夜や葬儀を行わないと納骨ができないところもあります。そのため、これまで付き合いのある菩提寺がある場合も、火葬式を行う前に相談が必要です。

    監修者 | 島田 快
    終活カウンセラー・散骨ディレクターを務めております島田です。皆さまからいただきました疑問の声にお応えしながら、少しでもご不安を和らげるお手伝いを出来ればと思っています。ご供養に限らず、終活や墓じまいに関してのお悩みなどもお気軽にお寄せください。
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