ご遺骨をお墓へ埋葬せず、自宅で供養をしたいと考える人が増えています。
実際に自宅でご遺骨を安置すると決めたとき、ご遺骨の置き方に決まりがあるのかどうかわからない人もいるのではないでしょうか。
ここでは、ご遺骨を正しい方法で供養するための置き方や注意点、供養方法などを解説します。
【宗教別】自宅でのご遺骨の置き方
宗教ごとで異なる、自宅でのご遺骨の安置方法をご紹介します。
仏式
仏式では二段式の後飾り祭壇が一般的です。後飾り祭壇とは、命日から四十九日までご遺骨を安置する祭壇のことをいいます。
後飾り祭壇には、ご遺骨の納められた骨壷と一緒に「遺影」「線香」、戒名を記した「白木位牌」が供えられます。
神式
神式では多くのお供え物があるため、三段式の後飾り祭壇を使用することが多いようです。
一番上段にご遺骨と遺影、二段目に霊璽(れいじ)や榊(さかき)などを飾り、下段には酒や三方、玉串やろうそくなどを置きます。
キリスト教式
キリスト教式では、白い布で覆った二段の祭壇の下段にご遺骨と遺影を安置します。上段の中心には、十字架とそれを挟んで両側に燭台を用意します。お花や聖書などは下段に飾ります。
自宅にご遺骨を置くときの注意点
自宅でご遺骨を保管するときには、気をつけておきたい点がいくつかあります。
多湿な場所は避ける
ご遺骨は湿気に弱くカビが発生しやすいため、湿度が高く、日の当たらない場所に置くことは避けてください。
湿気も大敵ですが、直射日光にも弱いので、風通しのいい日の光が差し込む場所が保管場所に適しています。
転倒や破損の危険がある場所に置かない
宗教によってはご遺骨を高い位置に安置することがあるので、転倒や破損には十分な注意が必要です。
不安定な場所や、人の通る動線上には置かないように、安全な場所を選んでください。
第三者のご遺骨への印象を考慮
来客の中にはご遺骨を自宅に安置していることをよく思わない人もいます。
お互いに気まずい気持ちにならないよう、ご遺骨の安置場所や一目でご遺骨だとわかりづらい手元供養品を選ぶなど工夫してみるといいかもしれません。
自宅でご遺骨を供養する方法とは
ここでは、自宅でご遺骨を供養する方法を3つご紹介します。
骨壷のまま保管する
火葬場で火葬後、骨壷に納められたご遺骨をそのままの状態で安置する方法です。骨壷はある程度の大きさがあるため、安置場所は限られます。
後飾り祭壇をそのまま利用する
四十九日までご遺骨を自宅に安置しておくための後飾り祭壇を、四十九日が過ぎてもそのまま使い続ける方法です。祭壇はそれなりの場所をとるため、スペースの確保が必要です。
手元供養
ご遺骨をパウダー状に粉骨し、管理のしやすい小さなサイズの骨壷や遺灰入れ、またはペンダントなど納めて供養する方法です。
ご遺骨を納めることのできる品の種類も多く、安置する方法の自由度も高いため人気のある供養方法です。
いつも一緒にいるために、とこしえの手元供養品
故人をすぐそばでいつでも感じていたいと思ったとき、一番はじめに思い浮かべる供養方法は手元供養ではないでしょうか。
とこしえでは、手元供養をするために必要なさまざまな手元供養品を取り扱っております。手元供養に関して気になることがありましたら、お気軽にとこしえまでご相談ください。